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理不尽に向かう経験を子供の頃にしていないと、ちょっとした壁や否定で絶望的な気持ちになります。
そこで、どう乗り越えていくかを故平尾誠二 元ラグビー日本代表監督は提案されていました。
理不尽だなーと感じた時は、
「そういう状況に置かれているのは、自分だけではない」と考えてみる、という事です。
個々のケースは違っているだけで、皆、多かれ少なかれ同じような目に遭っている、と。
スポーツの場合、練習が辛いか辛くないかを決めるのは、監督でもコーチでもない、自分自身です。
よって、自分の気持ち次第で、練習は辛くもなれば、楽にもなる。
自分の気持をちょっと変えるだけで、頑張れる。
そして、時には理屈抜きで猛烈な練習も必要だというのです。
何故なら、苦しい時や辛い目に遭った時に、
「あれだけキツイことに耐えたのだから、絶対に神様はおれを見放さない」
「努力は絶対にウソをつかない」
「あの時の辛さに比べれば、今は何でもない」
自分の限界を超えるような苦しさや辛さを乗り越える体験をすることで、
そういう信念や哲学が自分の中に植え付けられるからです。
人に言われたり本で読んだりして、知識として知っているのと、
自分自身で体得するのとでは、全く違う。
こうした哲学は、理不尽に思える経験をしなければ、
なかなか血肉化することは出来ないのではないか、と。
平尾氏は、
「今の状況は、自分を強くするための試練なのだ」と気持ちを切り替えることが出来れば、
理不尽を前向きに捉え、打ち克つ勇気が湧いてくる。
そのためには、理不尽は「おもしろみ」と、捉える事も出来る、と。
ここまで読んでいて、25日公開の「映画 えんとつ町のプペル」の作者、
キングコングの西野亮廣氏のここ8年来の出来事を重ねてしまいました。
日本中がクラウドファンディングを知らないから「詐欺」だ「宗教だ」と叩かれた。
西野氏は、ただ、挑戦しただけ。
ただ、夢を追いかけただけ。
しかし、当時の日本はそれを許さなかった。
どこにも忖度せず、自分が面白いと思う球を投げまくって、日本中からバッシングされまくった。
それが今、結構有名な各界の方々が、それぞれのコミュニティーの中で、
「私、〇日の〇時の回を観に行くから、誰か一緒にプペルを観にいこう!」と呼びかけているのです。
きっとそれは劇中に出てくるセリフ、
「己の眼(まなこ)で見る前に、答えを出してなるものか」
「煙に飲まれてなるものか」
「ずいぶん前から進んじゃいない」
「ここで終わってなるものか」
男は勇気を振り絞り、積み荷の紐を振りほどき、
「出来ない理由」を海に捨て、「言い訳・御託」を海に捨て、
ほんの僅かな食料と、たしかな覚悟だけを残し、
再び、波に立ち向かう。
男が向かうは、闇夜の向こうの、その向こう。
ただの1人で、ただひたすらに船を漕ぎ、
信じて、信じて、信じ抜き、
進んで進んで進んだ船は、
黒い煙を突き破り・・・
光の海に踊り出た。
今まさに変わらんとする時代を、
この未来の産声を、
独り占めしてなるものか。
町の皆に伝えよう。
煙突町の煙の上には、
青い空があったのだ。
輝く星があったのだ。
かなり抜粋していますが、この部分に共感したから、
「一緒にプペルを観に行こう!」と、呼びかけてくれたのではないでしょうか。
理不尽は人を鍛え、尚且つそこには「おもしろみ」があるのではないでしょうか。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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