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キングコング西野亮廣氏のblogに「思いついてもらう為の必要経費」と言いうのがありました。
12月に「映画 えんとつの町プペル」が公開されますが、そこに至るまでには、
「思いついて(想像して)貰うまでに費やすコスト」は必要経費だからケチっちゃダメだという事と、
『思いついてもらうコスト』のことを頭に入れておかないとダメだよ、という事です。
こちらがいくら伝えようとしても「お客様に思いついてもらわないと見つからない」というのが
サービスの理だとか。
ポイントは「たまたま思いついて貰ったわけではなくて、思いついてもらう為のコストを割いている」という点。
私は「えんとつの町プペル」を西野氏がそのまま絵本の絵と文章をネットにUPしてくれていたので、夢中で読んでしまいました。
その時、これは絵本だけにしておくのは勿体ない作品だなと思っていました。
最初、絵本「えんとつの町プペル」の製作費をクラウドファンディングで募っても、なかなか集まらなかったようです。
この絵本がそれだけすごい事件なのかを何度プレゼンしても全く刺さらなかったようです。
しかし、分業制で1頁分を作ってその1頁を披露し、再度「えんとつの町プペル」のクラウドファンディングを実施したところ、
今度はものすごいスピードで支援が集まり、4600万円を超えたそうです。
ここから読み取れるのは「お客様は、完成が想像できないものには、お金をださない」という事です。
絵を1枚だけでも用意して「お客様が完成を想像できる状態で」クラウドファンディングを立ち上げるのが、
正解だったと。
つまり「お客様が想像してくれることを期待するのではなくて、想像してもらう為のコストを割く」という点が大切だと。
今回、MVを蜷川実花監督に2本作ってもらいました。
これも非常に見ごたえがありました。
実花さんの方から、MVの中身は「蜷川実花が作ったミュージカル【えんとつの町プペル】を見に行く」という設定はどうかな?
という事で、決まったそうです。
なぜなら、このMVを世に出した時点で「これ、本当にミュージカル化した方がいいんじゃないの?」とか、
「プペルは実写化した方がいいんじゃないの?」と、『思いついてくれる人』が大量に生まれるからです。
そして、その5分のMVの世界を観れば、90分の完成形を想像してくれる人が生まれるからです。
事実、撮影現場に居合わせた「偉い人」から「これ、ハリウッドに持って行って実写化しましょうよ」という声をかけられたとか。
相手に「思いつかれたし、想像された」のです。
このblogを読んで、自分が誰かに伝えたい事があるとき、一方的にいくら説明をしても伝わらない、という事です。
伝えるためには「それをやればどうなるか」が、お客様に想像して貰えるかどうか。
お客様がそれを想像できたかどうか、が、伝わるかどうかに関わってくると思います。
私が今までやろうとしていた事は、一方的に伝えることであって、お客様がそれをすると自分はどうなるかと、
想像してもらうには、程遠いものでした。
確かに私自身、ネットで絵本を観た時は実物の絵本が見たいと思ったし、今回のMVを観れば、
映画も観たいし、ミュージカルが実現すれば、きっと素敵なミュージカルになるだろうと想像してしまいました。
これが相手に「伝える」という事で、
相手に伝わる為には、相手に「思いついてもらう」という事が心髄なのだなと思いました。
じゃ、また明日!