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私たちの世界は二元性の世界としてあります。
「善と悪」「光と闇」「陰と陽」「自と他」等々。
この二元性の考え方が、私たちに葛藤をもたらしていると言われています。
「長所と短所」これも長所が良くて、短所が悪いかと言えばそうではなく、
長所を追求すれば短所になるし、短所を追求すれば長所になります。
同じような現象でもその時の捉え方によって、違うものに見えてしまうのです。
自分という一個の人間の中に、長所もあり短所もあるのが自分そのものなのです。
そもそも二元性というのは相対的なもので、一方があるから他方が存在するのです。
コインの裏があるから表がある。お札の表があるから裏がある。
このどちらかしかなければ、どうすればいいのか戸惑ってしまいます。
例えば表という概念しかなければ、コインの表を見せてくださいと言われても、どちらが表かわからない。
証明せよと言われても、証明が成り立たないのです。
言えるとしたら「昔からみんなが、こっちが表で、こっちが裏と言っているから」と主観的にしか言えません。
そう思えば、自分の個人的認識だけで判断しているような気がしてきました。
泥棒は他人の物を盗むので悪者です。
しかし、防犯のことを一番よく知っているのも泥棒です。
もしかしたら泥棒が一番戸締りをきっちりやっているのかも知れません。
今までの泥棒として積み重ねてきた経験を、より一層磨いて大泥棒になるのか、
戸締りの知識を良い方に使って、防犯テクニックを教える人になるのか。
刃物は調理をする時には必要なものです。
しかし、悪い方に使えば人を殺す凶器になります。
同じ刃物でもメスという形に変えれば、手術の時は人を生かして助けます。
刃物は刃物です。
使う側の意識によって、良くも悪くもなるのです。
1つのもの、1つの物事を多面的に見ると、物事は善にも悪にも成り得るという事になります。
よって、自分の捉え方、認識の仕方によって、問題が解決する場合があると思います。
じゃ、また明日!