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色々な人や書物で「自己と向き合うべし」と言われています。
自己と向き合うことは大切なことだとは、頭ではわかっています。
しかし、実際にどうすればいいのか、何をどう向き合えばいいのか、ピント来ていませんでした。
「自分と向き合う」という事は「自分の本音を知る」ということであったようです。
今まで自分の考えだと思っていたことや、自分の判断だと思っていたことも、
本当は、生まれてからの周りの人々や世間の価値観によって作られている部分がほとんどです。
それを自分の考え、自分の価値観と思っていたところに、頭と心が一致していなかったのです。
例えば学校を選ぶ、就職先を選ぶ時でも、100%自分で選んだ人は少ないと思います。
ほとんどは親の意見や先生や周りの意見が入っています。
或いは、社会の価値観が入っています。
小さな会社でも自分が行きたいと思っていても、親はもっと大きな会社に行きなさいと言ってくるし、
友達に対しても、そんな小さな会社?と言われないかと気になります。
しかし、そこでの価値判断の基準は違います。
親や周りは、学校であれば評判の良い学校、名の知れた学校が良い学校と判断します。
会社であれば、名の通った会社、大きな会社が安定して給料も良いだろうと判断します。
自分はというと、評判はあまり聞かなくても、のびのびとした教育方針の学校に行きたいし、
小さな会社でも、社長の考え方に自分も共感するし、小さいが故に何でもやらせてもらえるから行きたいと思います。
そうであるにも関わらず決断する時は、結局は親のいう有名校に入り、
親や親戚、周りが喜ぶ大きな会社を選択してしまいます。
そして、入ってから「こんなはずじゃなかった」と心に引っ掛かりを残したまま、日々を過ごすのです。
「こんなはずじゃなかった」という自分と向き合うには、その時の自分の本音を掘り返さなければならなくなります。
或いは、途中で方向転換してやり直さなければならなくなります。
安定した今の環境を手放さなければならなくなります。
それを思うと「自分の本音がわからない」として、現状維持をするのが一番楽な方法となります。
現状維持が一番楽だということがわかっているから、自分の本音がわからないということになるのです。
これは本当に自分の本音がわからないのではなく「本音がわからない自分」を演じているのです。
慣れ親しんだ環境を変えることを無意識的に拒み、現状維持を続けようとしているのです。
なぜなら、そのほうが楽だから。
問題は「自分の本音や気持ちがわからないのが問題」ではなく、別のことが自分の本当の問題であり、囚われなのです。
これがわかれば「本当は自分は何がしたかったのだろう」と素直に自分に聞いていけばよいのです。
いつまでも、自分で自分を抑え込む窮屈な人生ではなく、のびのびと自分を生きる人生を送る方が幸せだと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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