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目的とは、実現しよう、到達しようとして目指す事柄。(スーパー大辞林)
今まで何度となく辞書を引いていたのに、その都度私の中では解釈が違ってきました。
例えば「子供に勉強をさせる」という目的の場合、
子供に「勉強しなさい」と、口を酸っぱくして言っても、なかなか勉強しをしてくれません。
しかし、
「これって知ってる? 知ってたら、こんなことが出来るんだよ!」と、
勉強の面白さを伝えると、子供は自分から知りたいと思い、勝手に勉強します。
同じ「子供に勉強させる」という目的なのに、その目的が違うのです。
1つは「子供に勉強させたい」という自分の目的。
もう一つは「子供が自分から勉強する」ように伝える目的。
同じ目的だったのに、その目的が違っていたのです。
ほとんどの人が経験あると思うのですが、親に「勉強しなさい!」と言われても、勉強する気にはなれなかったと思います。
しかし、自分が興味を持ったことなら、言われなくても勉強していたと思います。
この違いは非常に大きいと思います。
なぜなら、親から言われて「言われたからやった」時の勉強はその場限りです。
しかし、勉強の面白さを伝えられた時は「もっと知りたい」と思って、その後も自分でやり始めるのです。
親の目的は「子供が勉強するようになってくれればいいな」だったと思います。
そうであるならば、親は子供に「勉強って、こんなに楽しいんだよ!」と伝えるだけでいいのです。
そして、本当にそれが子供に伝わった時、子供は自分から「やりたい」と思えるのです。
自分から「やりたい」と思って始めたことは、その後も長続きします。
それが親の本来の目的だったと思います。
「勉強って、こんなに楽しかったんだ!」と子供が感じて勉強が好きになることが、
親が一番子供に対して描いていた目的ではないかと思います。
「目的」の先にあるものは、子供に対する愛情だと思います。
そしてこれは、自分が自分以外の人に対しての目的でもあると思います。
「目的」という言葉一つを取ってみても、深いものがあると思いました。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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