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種を蒔いて水をやっても、芽が出るには時間が掛かります。
ましてや実のなるものでは、余計に芽が出るタイミングを見極める必要があります。
早く芽をださそうと思って、必要以上の水や肥料をやってもうまくいきません。
物事にはタイミングというのがあると思います。
自分の想いが強すぎて、芽が出ないからとあきらめてしまったり、
育てるのを放棄してしまっては、芽が出ないのは当たり前です。
世の中がどんどんスピード化して、何でも早く早くと急き立てられるようになってきました。
しかし、早いという事がそんなに良いのでしょうか?
農作物でも早どりとか、しいては1年中あったりとか。
季節感も旬もあったもんではありません。
育つには育つだけの時間が必要なのです。
子育てでも人間関係でも同じだと思います。
隣の子と比べて発達が遅いからと、早く早くと急き立てると、その子本来の能力をその時々に十分発揮できないまま育ってしまいます。
蒔いた日は同じであっても、芽を出す日は其々違います。
持って生まれた生命の成長スピードを見ながら育てるのが、一番能力を発揮できると思います。
自分が思っている結果が出ないからと、すぐに諦める前に、
自分が思っているスピードでないからと、すぐ放棄する前に、
本当に適切なタイミングかどうかを、見極める必要があるのです。
ベストのタイミングで適切な言葉をかけることが出来たなら、
相手の受け取り方が違ってくると思います。
折角伝えたいなら、相手にとってのベストなタイミングで対応をしたいものです。
自分のタイミングと相手のタイミングは違います。
それは育てたい種であっても、子育てであっても、人間関係であったとしても。
上手く行ってる人は、このベストなタイミングをきっちり把握できているのだと思います。
だから、声をかけるタイミング、行動を起こすタイミングがいつもベストだから、実りがあるのです。
昔読んだ本に「夕暮れに苺を植えて」(足立巻一著)というのがありました。
中学校の教師が、せっせと夕暮れに苺を植えていたのです。
荒れていた子供たちに毎日水をやり、大切に育てました。
1年たって、その子達はかなり変わってきました。
しかし、その教師は「夕暮れに苺を植えただけで、育って本当に実るのは、あの子たちが大人になってから」と思っていました。
自分が植えた苺は自分では食べれないのです。といった内容のことが書かれてありました。
相手を見ながら「待たなければ 芽はでない」のです。
私も心掛けたいと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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