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近年異常気象が続いています。
天気予報でも「かつてない位の」とか「猛烈な」とか「気象観測始まって以来の」とかを聞くようになりました。
しかし、地球温暖化からすれば当たり前の状況に入ってきているのだと思います。
1994年に発効した気候変動枠組条約では、先進国について1990年代末までに1990年の水準に戻ることが目標とされましたが、それは努力目標であり、法的拘束力を持った削減義務は課せられませんでした。
1997年12月に京都で開催された第3回締約国会議(COP3)に於いて、法的束縛力を持った温室効果ガス削減のための議定書が採択されました。
この「京都議定書」は、2005年2月16日に発効しました。
2008年~2012年までの約束期間に先進国全体で、削減基準年の排出量から5.2%削減することが約束されました。日本は6%の削減を約束しています。
環境省HPに、平成28年4月5日(2016年)に京都議定書第一約束期間(2008-2012年度)に於いて温室効果ガス排出量を基準年(原則1990年)比で6%削減する義務を達成した。
と書かれています。
この時点で4年のズレがあります。
2020年の今、現在の資料が見当たらないのでわかりませんが、世界的に見ても、本来の目標は達成できていないと思います。
そのズレが、近年の異常気象と無関係だとは思いません。
自然が人間の計画に対する行動の結果を、今、見せつけているのだと思います。
よって、台風や大雨による莫大な被害は、異常ではなく当たり前の現象だと思います。
異常だと捉えるから、また治まるだろうと思ってしまうのであって、
だから、改善すべき所に目が行かないのです。
この異常気象が当たり前だと受け取らないと、その根本の所が改善されないままで進むと思います。
これはある種、地球の自然界からの警告だと思います。
新型コロナウイルスにしろ、毎年の異常気象にしろ、自然界が人間社会に最後のメッセージを送ってくれているような気がします。
このままいけば、いずれ近いうちに人類は地球に住めなくなるよ!と。
京都議定書にしろ、新型コロナウイルスの対処の仕方にしろ、私自身の日常の対応の仕方と全く同じものを感じます。
現状を正しく把握していないから、計画が間違っている。
計画が間違っているから、行動も間違っている。
行動が間違っているから、思う結果が出ていない。
現状をどのように認識するかが如何に大切なことなのかを、今回、改めて教えて貰ったような気がします。
じゃ、また明日!