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私が受けてきた学校教育では「答えは1つ」でした。
2020年教育改革からは変わってくるとは思いますが・・・。
「1つの質問には1つの答えしかない」という教えは、伝統的な社会規範に従うよう指導されているからです。
よって出題者と違う発想で考え、答えを導きだしても、それは「違う」という事になります。
そうなると、答えを導き出す手順に重きを置かず「答えありき」の発想になり、順を追って1つ1つ積み上げて考えていくという事ができなくなります。
私の場合はまさにこれだったなと、今更ながら思います。
就学前の子供は非常に創造性豊かです。何かを見ても何かを聞いても、そこから空想の世界が広がり、とんでもない解をもたらします。
では、その解がすべてダメなのかと言えば、決してそうではないと思います。
例えばディズニーランドにしても、現実に作られるまでには、いろいろな意見があったと思います。
ビジネス的に言えば、広大な土地をどこに手に入れるのか。費用が掛かりすぎる。採算は取れるのか。事故が起きたらどうする。
これらの問題は山ほど出てくると思います。
よって、アイデアで終わってしまえば、ディズニーランドは実現しませんでした。
しかし、1つ1つの問題をクリアし、実現に向けてどうするかを考え、行動に移したからこそ、夢の国が出来上がったのです。
今では大人も子供も夢の国を背負って帰ってきます。
私の知っている人でディズニーランドに行かれた方は皆さん口を揃えて「良かった!また行きたい!」と言われます。
それ以外の言葉は聞いたことがありません。
企業の企画書においても、大概の場合「予算が掛かる」という事で潰されて行きます。
予算が掛かったとしても、集客出来れば本当に元を取れないのか。
そこまで具体的に話を詰めてから、そのアイデアを潰しているのかどうか。
つい最近まで仕事には「マニュアル」があり、その通りにすれば同じ商品が出来、同じ味が出せ、いつ誰が作っても同じモノができるようになっていました。
それが正しい「答えは1つ」でした。
しかし、それが本当に正しいかどうかをチェックしてみる時期に来ていると思います。
「答えは1つ」でなければならないものもあれば、「答えは複数」のものもある。
例えば、美容院にしても、マッサージにしても、レストランに於いてでさえも、ご指名の人やお気に入りの人がいるはずです。
或いは、自分に合う人というのが。
髪をカットする、筋肉をほぐす、調理をする、という行為は同じでも、その人によって受ける側は違います。
ここでは「答えは1つ」では却って困るのです。
コロナによって働き方も価値観も変わりつつあります。
いよいよ「答えは1つ」は過去のことになっていくような気がします。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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