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アメリカでは今、かつてない暴動が激化しています。
米中西部ミネソタ州で白人警官に首を抑え付けられた黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が死亡しました。
私は死亡したと発表される前に、市民の投稿ビデオの段階のニュースを見ていました。
その時は白人警官がジョージ・フロイドさんの首を膝で押さえつけており、ジョージ・フロイドさんが「息ができない」「苦しいです」「私を殺す気ですか」と言っているのにずーっと膝で押さえつけているビデオだけでした。
その後、ジョージ・フロイドさんが死亡したニュースになっていました。
怒りを爆発させた市民が暴動に走り、どんどん激化していきました。
そんな折、弟のテレンスさんが事件への抗議活動が、破壊や略奪などに暴徒化していることに対し、マイクを握りました。
「兄はこんなことを望んでいない!」と。
「皆さんの怒りは理解できる。でも私に比べれば、怒りは半分だろう」
「それでも私はモノを壊したり、地域社会を破壊したりしていないのに、皆何をやっているんだ」
「自分たちが声をあげても無意味だと考えるのはやめて、投票に行こう。選挙について学び、誰に投票すべきかを考えよう」
「やり方を変えよう。お願いだから、平和的にやて行こう」
と、投票によって社会を変えて行く、平和的な行動への呼びかけを行いました。
抗議現場では31歳と45歳の黒人男性が言い合っていました。
45歳男性
「前の世代の人々が酷い扱いをされるのを俺たちはただ見て来たんだ。いつだって祈っているだけだった。
でも、誰も俺たちのことを守ってくれないから、暴動を始めなくっちゃいけないんだ」
と、繰り返される差別には、力で対抗しなくてはいけないと主張。
31歳男性は16歳の少年を連れてきて訴えました。
「いいか、よく聞け。今お前が目にしていることは10年後、全く同じことが起きているだろう。
おまえが26歳になった時も、おれが今していることと同じことをしているだろう。10年後、ここにいるんだ」
「彼は45歳で怒っている。俺は31歳で怒っている。お前は16歳で怒っている。
わかるか?自分自身を危険に晒すのは、解決する方法じゃない」
「お前やお前と同じ年代のやつらは、みんな同じ力を持っているんだ。
だから”もっと良い方法”を見つけてくれ。俺たちのやり方じゃうまくいかないんだ」
「4年前にも俺はデモ行進した。今と同じことをしていたんだ。毎晩、毎晩、毎晩な。
でも、それじゃ意味がなかった」
と、16歳の少年に暴力には頼らない方法を考えるように訴えました。
画面の16歳の少年は真剣に頷きながら31歳男性の話を聞いていました。
今迄の歴史の流れでは、16歳少年はたぶん31歳男性と一緒に、或いは45歳男性と共にデモに参加していたと思います。
しかし、今回は31歳男性の所で時代の流れが変わろうとしています。
同じやり方を繰り返しても、同じ結果にしかならない。
それがうまくいかなければ、違うやり方を考えなければ違う結果は出ない、と、31歳男性は身をもって学んだと思います。
私は31歳男性の気付きには、素直に尊敬したいと思います。
このニュースが世界中に拡散され、世界中の人々の考え方が変わることを祈ります。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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