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国連加盟国193ヵ国の内、4月2日現在でコロナ患者の確認報告をしていない国は19ヵ国です。
これらの国の多くは訪問者や観光客が最も少ない小さな国ばかりです。
多分、コロナウイルスが外から持ち込まれていないのだと思います。
コロナウイルスは、地球上の上記19ヵ国を除けば、平等に拡散して行ったと思われます。
よって、各国ではパンデミックと闘うという共通した状況に置かれています。
そんな状況下で、一般の人々の行動にホッとするものも垣間見ることができました。
どこの国でも同じだと思いますが、日本でも社会的弱者や子供たちに食事を提供し、
お店や企業、ボランティアの方々が、最前線で頑張っている医療従事者の方にお弁当や食べ物を提供しています。
南アフリカのケープタウンではパンデミックにより厳しい規制が敷かれ、国内の暴力事件が75%減少したとか。
そして、数十年にわたり抗争を繰り広げてきたギャング同士が、歴史的な「休戦」に合意した上に、
地域で飢えに苦しむコミュニティに配る生活必需品を集め、各家庭に食料を届ける活動に取り組んでいるとか。
ギャングチームのメンバーは、新しい役職と自分を必要としてくれる人々とのコミュニケーションについて、
「今は良い人に出会うし、俺たちが今やっていることを好いてくれる」と、CBSニュースに語っています。
また「もしこうしていられるなら、ギャングの抗争なんてなくなるんだ。全てのギャング達が賛成してくれるはずさ」とも。
殺人を犯した彼らと繋がりのある牧師は「今、我々が目にしていることは奇跡と言っていい」とBBCに対して語っていました。
イギリスでは99歳のトム・ムーア大尉が4月初めに、1000ポンドを募るキャンペーンを開始しました。
新型コロナウイルス対策の最前線で働く人達を支援するため、4月30日の自分の100歳の誕生日までに自宅の庭を100往復すると宣言しました。
歩行補助器を使いながら庭を往復する姿が注目され、これまでに3000万ポンド(約40億円)が集まっています。
誕生日当日には、エリザベス女王やポリス・ジョンソンからお祝いのメッセージが届き、
イギリス全土から約14万通ものバースデーカードが送られました。
ムーア大尉は近年、腰骨の骨折やがんの治療を国民保険サービス(NHS)で受けており、素晴らしい仕事をしてくれるNHSや看護師のために寄付金を募りたいと考えていたと言います。
「100歳になったことは大きな節目だ。100歳まで生きようと思っていたし、沢山の人から大きな優しさを頂けて胸が一杯だ」と話したそうです。
自然災害や今回のコロナウイルスのような大打撃を受けた時、人間の本来の姿が垣間見えるような気がします。
そして、そういう経験をした人達は「人間って捨てたもんじゃない!」と思うのです。
私も震災の時はそれを一番に感じました。
一部には利己的に走る人もいるかも知れません。
しかし、ほとんどの人は「お互い様」であったり「助け合おう」の利他の精神に向かっていきます。
「人間、1人では生きられない」というのは誰しも感じたことはあると思いますが、
恐ろしい危機に面した時、普段自分の中に隠れていた「思いやり」や「思慮深さ」、「団結の精神」が頭をもたげてくるのではないでしょうか。
それが本来の人間の姿だと思います。
そう思うと今回のコロナは、医療関係者の方々に差別的な言葉を吐いた人は、
その人自身の中に本来持っている人間性を「自分で押し込めているのではないか」と、気付かせてくれるチャンスなのかも知れません。
コロナはあちこちでその人なりの人間性を垣間見せてくれるようです。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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