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私は「想像力」というものは「元々は自分の身を危険から守るためにできた力」という解釈はしていませんでした。
イタリア在住の日本人の方が、テレビで話されていました。
電車でつり革を持っていた人が目の前の席が空いたので座ると、おもむろにバッグからパンを取り出してそのままつまんで食べていた。
想像力がないので、もしもコロナウイルスがつり革についていたらどうなるかなど、想像もしていない様子に驚いた。
日本人も、これだけ家に居るようにと言われているのに、まだ一部では密集している所がある。
人と接したらどうなるか、それが想像できないのでしょうね、と。
確かに、言われているから自粛しているのと、自分で危険だと思うから自粛しているのとでは、大違いです。
連日ニュースになっているパチンコ店のお客さんは、口を揃えて「店が空いてるから来た。閉まっていたら来ない」と。
「危ないのはわかっているけど、やりたいから来る」
その「わかっている」はニュースで三蜜を言われているから、危ないのだろうと思う程度で、具体的に自分がコロナウイルスに掛かったらどうなるのかなど、最悪の状況を想像できないのだと思います。
この例を見た時、「想像力」というものは「元々は自分の身を危険から守るためにできた力」というのが腑に落ちました。
東京都の小池知事と大阪府の吉村知事は西村経済再生担当大臣と会談し、「9月入学制度」の導入や自治体の裁量権の拡大を求めました。
これも、来年の9月からというようにも聞きましたが、3カ月も休校状態の現在の生徒を救うために9月と言っているのであって、来年なら話が違ってきます。
世間では、学校を9月にすれば、就職はどうなると、不安に思っている方もおられるようですが、日本中で「いちにのさん」ですべての年度始まりを9月にすれば不安は解消されると思います。
そうなれば、対世界に対しても、留学のタイミングが合ってくるし、就職のタイミングも合うと思います。
準備の大変さはあると思いますが、日本全体で「いちにのさん」でタイミングを合わせて一斉にやってしまえば、あとは修正でより良い方向に変えて行けばいいと思います。
そもそもは今の生徒の3カ月休校の状態を解消するためであって、来年の話ではないはずです。
大変だとは思いますが、ざっくりすべてを9月にずらすと考えて、今からすぐに何をどう修正すればいいのかに着手すべきです。
入試もインフルエンザの流行る時季に雪の中を電車が動くか心配しながら試験場に向かうよりは、合理的だと思います。
この際学校行事はベストな時期に変更すればいいのです。
今あるものに固執するから「できない」となるのであって、今あるものをベストな状態にするにはどうすべきか考え直すチャンスだと思います。
コロナウイルスは、学校の9月はじまりのチャンスもくれたような気がします。
学校も企業も想像力を働かせて、9月はじまりを考えるチャンスにして欲しいと思います。
そして何より、ランドセルを1日しか背負ったことのない新1年生に、9月から毎日背負ってもらえばいいのではないかと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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