タグ:
静岡市立清水商業高等学校サッカー部 大瀧雅良前監督の「プロフェッショナル仕事の流儀」というビデオを見ました。
大瀧監督の教えること。
それは勝ち負けの勝負ではなく「人として当たり前のこと」を教えているのです。
どんなことでも、生徒に質問をし、自分は答えを教えない。
なぜなら、教師がすぐに答えを教えると、生徒は考えることをせず、身に付かないからです。
「自分で考えた答えだけが、自分のものになる」
これが大瀧先生の考え方です。
1人1人の生徒に対し、次から次へと質問をし、その生徒の思考の深堀を手伝っているのです。
そして伝えているのは、サッカーの技術だけではなく、服装や挨拶などの「人としての当たり前のことを大切にする」こと。
人としての基本は、何事にも通じると思います。
通じるというより、考えたり行動したりする土台の部分だと思います。
ノウハウ本をいくら読んでも身に付かないのは、そこに基本がないからです。
生き方にしろ、考え方にしろ、そこに基本がしっかり身に付いていると、その後はブレることなく成長します。
その基本が「逃げない」ことにも繋がるし「衝突を恐れない」ということにもなるのです。
衝突を恐れないということは、問題をそのままにしておかないで相手にぶつかるということです。
それが相手に対する優しさだと考えているからです。
相手にぶつかることはストレスが溜まります。
避けて通った方が楽です。
しかし、裏を返せば、相手を無視することに繋がると思います。
私は相手を怒らすことになるだろうと思っても、思ったことを言ってしまいます。
それは、言わずに相手に合わせていたら、相手を裏切るような気になるからです。
自分の本心を相手にぶつけないで通りすぎるのは、相手に対して失礼に当たると思うからです。
ある意味、生き方が下手なのかもしれません。
相手に同調して穏便に過ごせば、別に喧嘩を吹っ掛けるようなことをしなくても、それでことが収まるからです。
しかし、私は相手と意見をぶつかり合った方が、結果的には相手と仲良くなっていったのです。
本音と本音をぶつけ合うということは、お互いの懐に一歩近づけるからです。
一歩近づけたら、より深い二歩目の所で今度はぶつかり合うことが出来るからです。
そうでないと、本当に相手を知ることはできません。
本音の所の会話をしたいなら、やはり、衝突を恐れないで意見をぶつけ合うことだと思います。
そうでなければ、どんな時にも厳しくできないと思います。
厳しくするということは、相手を信頼しているから厳しくできるのだと思います。
その厳しさは、どんな環境になっても、逃げないで正面から取り組む勇気を与えてくれると思います。
大瀧先生に育てられた生徒たちは、今や世界中で活躍している小野伸二選手、川口能活選手、田中誠選手たちです。
自分を信じ、仲間を信じ、どんな状況下でも逃げずに正面からぶつかっていく。
これが大瀧先生の蒔いた種が実った姿だと思います。
勝ち負けでいうなら、他人に勝つのではなく「己に勝つ」ということだと思います。
そして、人としてどうあるべきかを考え続けることです。
これが勝つことよりも大事なことだと思います。
じゃ、また明日!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

jibunoikiru@gmail.com

関連投稿

タグ:

2280枚目■ 行動と言葉を一致させる

「言行一致」とよく言います。口で言っている事...

すべて読む
タグ:

2274枚目■ 「無理」「ならどうする」

何かをやろうとする時、或いはやりたいと思う時...

すべて読む
タグ:

2235枚目■ 何を捨て何を残すか

私は昔から「マイナスの美」の美しさが好きでし...

すべて読む
タグ:

2233枚目■ 自分が自分をどう思うか 

私たちは人目を気にして生きている場合がありま...

すべて読む
タグ:

2232枚目■ 目的の為なら共にやれる

今回のNHK「新プロジェクトX」は、世界遺産...

すべて読む
タグ:

2231枚目■ 共に目標を達成する能力 

人が他人と協力し共同の目標を達成する能力は、...

すべて読む