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2019年12月23日の神戸新聞 NEXTによると、インドネシア・シムル島に伝わる「避難の歌」が多くの犠牲者を救ったとか。
15年前の2004年12月26日、マグニチュード9.1の巨大地震がスマトラ島沖で発生しました。
アチェ州は最大の被災地で16万人以上が死亡。
しかし、震源地から約60㎞南の同州シムル島の犠牲者は7人のみでした。
防災士の資格を持つ石田裕之さん(39)と兵庫県立大大学院減災復興政策研究科卒業の桝田和宏さん(47)の音楽ユニット「ブルームワークス」は、11月25日~28日、島民と「スモン」の関係を調べようとシルム島を訪ね、古くから島に伝わる叙事詩「ナンドン」の存在を知りました。
それは伝統打楽器などの音に合わせ4行詩を発声するものです。
「スモン」は1907年に襲った津波を教訓に約100年前に附け加えられた一節でした。
『大地が揺れた時 海の水が引いた時 すぐ逃げなさい 逃げる所は高台 見なさい 海があなたたちのすみかを壊すところを』
島民は異口同音に「ナンドンは文化。島の人は誰でも知っている」と話したという。
現在ではスモンをポップ音楽風にアレンジした曲が生まれているようです。
石田さんは「防波堤のようなハード整備が無くても、防災を文化に出来れば命を守れる事を学んだ」と言われています。
高い堤防を作るのも1つの方法でしょう。
しかし、文化の中に防災を取り入れるなら、それは大きな力になります。
安政南海地震の「稲むらの火」のように本にされたり、紙芝居にされたりと、受け継がれています。
ここ数年日本のあちこちで大きな災害が発生しています。
各都市・村でこのような防災を文化に出来れば、犠牲者が減るのではないかと思います。
昔の人は後世に伝える為に、津波はここまで来た。と、石に刻んで残してくれています。
我々も、ソフトの部分で色々考えられることは沢山あると思います。
無意識に口ずさむほどに防災の歌が浸透すれば、咄嗟の時には即行動へと繋がると思います。
じゃ、また明日!