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年度末になると企業や個人でもこの1年の振り返りをすると思います。

私は反省と振り返りをあまり区別していませんでした。
反省:振り返って考えること。
   過去の自分の言動や在り方に間違いが無かったかどうか良く考えること。(三省堂 スーパー大辞林)
   (余談ですが「三省堂」は『論語』の「吾日三省吾身」から書店名がついたとか)
私の反省は「あれが悪かった、これが悪かった、何が原因だったのか」と原因探しになっていました。
しかし本当の反省・振り返りは原因探しではなく、
「事前に目標を設定し、その目標に対して今後どうすれば目標を達成できるのかを考える事」でした。
今後どのように成長に結びつけて行動するかまでを考え、実行する事なのです。
よって、私は今迄「正しい反省・正しい振り返り」はしたことがありません。
松下幸之助氏も「本当に正しく反省すると、次に何をすべきか何をしたらいかんかという事がきちんとわかる」
「反省せんと、そういうことがわからへんから、同じことをするわけや。間違いを繰り返すということやな」と言われています。
私は振り返って首を元に戻すと、視線は同じ所に留まっていました。
しかし、本当の振り返りは、首を元に戻すと、視線は先を見る事になり、それが行動へと繋がっていたのです。
改善の為の行動、目標達成の為の行動に移せなければ、それは振り返り=反省とは言えません。
行動に移せなければ、折角の体験が生きた体験とはならず、同じ間違いを繰り返す行動となるのです。
改善は人間の成長に繋がります。
松下幸之助氏は「寝床に入ってからの1時間は反省せよ」と言われています。
今日1日を振り返って反省に徹した時、あらゆる面において自己革新が生まれてくる。
反省して、次を考える。次を考えて実践し、また反省して次を考える。
これらはPDCAサイクルに似ていますが、結局、振り返り=反省は次に進む為のものだと思います。
それが出来ないと、私のようにいつまでも同じ間違いを繰り返してしまうのです。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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