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フィンランドの教育は私の理想です。

以前、you tubeで見た画像もそうでしたし、色々な文章で紹介されているのも同じようなものです。
私が評価したいのは、フィンランドは15歳児童の学習到達度国際比較で2000年代以降1位を獲得しているからではなく、その教育内容です。
学力テストも偏差値も校則も制服もない、ない無いづくしのシンプルな教育です。
徹底した教育無償化と平等、子供達自身の教育への参加です。
フィンランドの教育目的は「如何に学ぶかを学ぶこと」。これに尽きると思います。
創造的、批判的思考を身に付け、自分自身の考えを持つこと、アクティブで良識ある市民として成長すること。
これは大人になってからも非常に大切な事だと思います。
「如何に学ぶか」を学んで来なかった私など、今、それに翻弄されています。
同じ物事・でき事を見たとしても、その見方・捉え方が、フィンランドの子ども達と全く違うと思います。
フィンランドでは何処の学校を出たかより「何を学んだか、さらにどう生き何をして行くか」が重要になります。
私が観た動画は小学校でしたが、決まった自分の机があるような、ないような・・・。
授業が始まると子供たちはてんでバラバラに動きます。
自分がやりたい教科のわからない所を先生に聞く子供。
校庭に飛び出して木に登り、虫を捕まえる子供。
その子供が虫を捕まえると今度は図書館に行き、図鑑でその虫の名前を調べると、教室に走って行って先生に「○○という虫を捕まえたよ!」と報告に行きます。
先生が「よかったわね! 他にも虫はいた?」と聞くと、その子供は喜んで、また校庭の木に登ります。
校庭の遊び道具は子供達のリクエストです。
「こういう遊び道具を作って欲しい」と子供たちからリクエストされると、先生は子供達とどうしたら作れるかを一緒に考え、設計図を書き、手分けして子供達と作ります。
木を切る子供、ペンキを塗る子供、組み立てる子供。
出来ない部分は大人や専門家がやります。しかし、出来る部分は子供達が考えてやります。
よって、遊び時間がいつの間にか工作の時間になっているのです。そして、自分達が作ったので大切に扱います。
インタビュー者が先生たちに「宿題は出さないのですか?」と聞くと、先生方は全員顔を見合わせて
「なぜ、宿題なんか出す必要があるのですか?」と反対に聞き返していました。
先生方もみんな仲良く、楽しそうでした。日本のイジメのある小学校の先生方とは、大違いです。
日本の教育は「知識を詰め込む」ので、自分が生きる力にはなりません。
フィンランドの教育は「如何に学ぶかを学ぶこと」が教育目的なので、各人が自分で生る力を身に付けます。
つい先日、保育園に通うお子さんをお持ちのお母さんと話している時、その保育園は今年から教育方針が変わったそうです。
「今日は何をして遊びたいか1人一人が考えて遊ぶことになり、今迄のようにみんなで一斉にお歌の時間ですとか、お遊戯の時間ですとかが無くなった」と言われました。
私は思わず「いい保育園で良かったですね!」と言ってしまいました。
日本では「2020年教育改革」が始まりますが、フィンランドのようなアクティブラーニングになるには、ほど遠いような気がします。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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