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日経新聞12月3日付に『賃金担保に「借金」ご用心 給料ファクタリング被害増』という記事が掲載されていました。
給料ファクタリングとは、将来の賃金を事実上の担保にして賃金を提供し、高額な手数料を取るというものです。
前借り感覚で利用し、法外な手数料を支払うケースもあるとか。
ある男性はパチンコにはまり、約1年前から消費者金融で金を借りるようになった。
信用情報機関のブラックリストに載り、借り入れに制限が掛かるようになっていた頃、「最短5分で融資」という書き込みを見つけた。
住所と会社名、支払日などを送ると、その日に10万円が口座に振り込まれ、約1か月後に手数料を含む15万円を返済する条件だった。
手数料を年利に換算すると年600%。利息制限法が定める上限20%を大幅に超えていた。
ある女性は6万円を借りて1か月後には13万円を返す生活を半年続けた後、自己破産した。
ファクタリングに限らず、借金をする若者が増えているようです。
インターネットの別の資料によると、若者が借金をする理由として、
①借金の怖さがわかっていない ②銀行カードローンの過剰融資 ③リボ払いの蔓延 ④つけ払いの増加
⑤奨学金借入などです。
借金だらけの将来として、一番のリスクは「自己投資」が出来ない。ということだと思います。
20代と言えば、勉強や仕事の面で「自分への投資を行うべき年代」だと思います。
しかし、借金をしていれば、そんな時間的余裕や金銭的余裕はないので、30代・40代で差がついていく可能性があります。
働き始めるとストレスから、ギャンブルにのめり込んだり、買い物にのめり込んだり、大麻にのめり込んだりして、いずれも依存症に陥ってしまいます。
しかし、ほとんどの人は自分が依存症になっているとは思っていません。
そうなると、携帯のクリック1つでお金や欲しいものが振り込まれるので、自分が借金をしているという感覚が麻痺するのは当然だと思います。
携帯やカードの無い時代は、手に入れたいものと支払うものが同時でした。
しかし今や手に入れたいものはクリック1つで手に入り、支払は2か月後3ヵ月後といった時間的余裕があります。
その時間的余裕が「自分が支払わなければならない置いておくべきお金」であるにも拘わらず、目の前にある「使って良いお金」と錯覚を起こし、また別のものに使ってしまうという悪循環を生みだします。
ギャンブルにしろ、大麻にしろ、買い物にしろ、或いは、そこまで行かなくても軽く手を出した、手を出さざるを得なかったストレスの解決の方向に目を向けなければ、若者の借金地獄は減らないと思います。
一番体力・知力のある20代、30代を借金で過ごすには、自分の人生に於いてあまりにも勿体ない時間の過ごし方だと思います。
じゃ、また!