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今日は「自反尽己」という言葉に出会いました。「じはんじんこ」と読むようです。
自反とは指を相手に向けるのではなく、自分に向ける。
全てを自分の責任と捉え、自分の全力を尽くすこと。
日本ではあちこちに鎮守の森があります。
そして人々は昔からそれらを守り続けています。
「念ずれば花ひらく」で有名な坂村真民さんの詩があります。
『あとから来る者のために 田畑を耕し 種を用意しておくのだ
山を 川を 海を きれいにしておくのだ
ああ あとから来る者のために
苦労をし 我慢をし 皆それぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる あの可愛い者たちのために
みなそれぞれ自分にできる なにかをしてゆくのだ』
私が住んでいる神戸でも、いにしえの人々の想いと智恵で六甲山という自然があります。
戦国時代に山城が築かれ、戦いや復興の度に樹木の伐採や石材採取などにより、江戸時代では大規模な洪水・土砂災害が頻発するようになりました。六甲山一体は禿山で所々に芝草が生育している状況であったとされます。
1895年(明治28年)の大水害を契機に兵庫県では防災工事が実施されることになり、明治29年には神戸市でも大水害があり、本格的な防災対策がスタートしました。(出典:六甲山の緑の歴史)
その恩恵を受けて、現在の私たちは六甲山という大自然に触れる事が出来るのです。
「あとから来る者のために」やる事は、莫大な時間が掛かります。
自分達の子孫の為に今、何ができるのか。
自分さえ便利な生活があればいいのか、自分さえ快適な生活ができればいいのか。
12月1日~13日にかけて、スペインのマドリードにてCOP25(国連気候変動枠組条約第25回締約国会議)が開催されます。
世界第5位の炭素排出国である日本は、国際社会から厳しい批判が寄せられているようですが、
どのような表明をするのか、注意してニュースを見たいと思います。
あとから来る者のために、今、自分が出来る事は何なのか。
日常生活の中でも、考えてみたいと思います。
じゃ、また!