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先日来、明石市の泉房穂市長が新聞やマスコミで取り上げられています。
内容は国道2号線明石駅前交差点の拡幅工事の事業化の委託を受け、2012年度明石市が用地買収の交渉開始。
2017年、泉市長が担当職員に暴言。交渉の遅れを巡り「(残っている建物に)火つけてこい」
「建物壊して、損害賠償を個人で負え」 この発言の翌月には買収が完了。
2019年(1/29)報道で暴言問題が表面化、泉市長が会見で暴言を認め謝罪。泉市長は責任を取って自らを処分
するとしたものの市長辞職は否定し、4月の明石市長選出馬表明も撤回する考えはないと明らかにした。
この時点では私が見た新聞やTVニュース関係は、録音テープの罵声の部分を繰り返し、市長への非難の声が続出していました。
その後、新聞やTVニュースなどで録音の他の部分も詳報。
その中には、国道の交差点では2015年に死亡事故が起きているとし「市民の安全のためやないか」
「その為にしんどい仕事するんや、役所は」
「行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ」と漏らしていた。
2019年(2/1) 市役所で記者会見を開き「発言の責任を取りたい」ということで同市議会議長に辞職願を
提出したことを明らかにした。
市長は、今回の自分の行動原因は、自分の怒りの感情がコントロールできなかったこと。
苦手分野の道路行政を放置した責任は自分にあり、現場の職員が悪いのではなく、市長がちゃんとやってこなかったこと。
暴言のみならず、暴言のきっかけである立ち退き交渉が予定期間内に終わらなかったことを含め、自分自身の責任だと思っていること。
と、謝罪した。
私の市長に対する疑問は、この会見で解けました。
しかし、残る疑問は任期満了に伴う4月の明石市長選の前に
「何故? 2年後になった今、録音テープが発表されたのか?」
「何故? 7年もほったらかしである交渉が、暴言の翌月には買収が完了したのか?」
「何故? マスコミは最初、録音の一部である暴言の部分しか流さなかったのか?」
情報を伝えるなら、最初から暴言の部分と叱責理由である「市民の安全のため・そのためにしんどい仕事をするのが役所」という部分を同時に伝えるのが、正しい伝え方ではなかったか?
情報を受ける側は公表された部分でしか、判断しません。よって、公表の仕方によっては誤った判断をしてしまう可能性があります。
暴言の部分しか流していなかった時は市民のほとんどは泉市長に対して批判的であったのが、録音の他の部分も詳報した後は、市民の反応も変化してきました。
最初TVでは泉市長批判が90%とあったのが、2日間では60%になりました。今後、もう少し下がる可能性があるかも知れません。
今回の事を受けて私は、正しい情報を自分に入れて判断しないと、一部の情報だけで判断してしまうと誤った判断になる可能性があると思いました。
じゃ、また!