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何事も自分が「できる!」と信じればそのようになって行く、と成功した人は言われます。
フィギアスケートの羽生結弦選手も、いつもそれを感じさせてくれます。
NHK杯のショートプログラム。
いつも高い修正力で本番では成功する羽生結弦選手は、朝の公式練習でも4回転ー3回転のトーループはあまり上手くいっていなかったようです。
しかし、平昌冬季五輪の時の良いイメージを浮かべ「どんな体勢からでも3回転を付けてやる」という、強い意志で成功しました。
羽生結弦選手は、準備力である練習を納得するまで滑り込んでいるので、いつも直前まで不調でも本番には力を十分発揮できるのだと思います。
それでも「まだまだ滑れたバズだ」と謙虚に現実を受け留めて、明日への挑戦に繋げています。
そしてフリー当日。
6分間練習で課題にしていた4回転ループがうまく回れなかったけれど、だからこそ本番では出来るとポジティブに捉え、成功させました。
後半の3連続ジャンプ。最初の4回転が抜けて2回転となり、続く2本が飛べませんでした。
しかし、一瞬で直後の2連続ジャンプを組み換え、再挑戦しました。
しかも時間の帳尻を合わすために一部のステップを省略し、咄嗟の判断で解決しました。
この強さは「獲得型」思考であるからだと以前から言われています。
スポーツに於いて「獲得型」思考でプレーした方が、よいパフォーマンスが発揮されるからです。
ミスをしても「次はミスをしないように」という防御型思考ではなく「どこかにチャンスはないか」を探す獲得型思考でミスの後もそれをカバーして行けるのです。
「獲得型」思考でいることによって、その時の自分の最高を引き出したり、勝つ為のターゲットを柔軟に設定できるからこそ、ここぞという大事な試合で勝つことが出来るのです。
経験に裏打ちされた最高の力を引き出す思考を、自分自身でつくり上げてきたからこそ、大舞台で偉業を成し遂げるアスリートに成長できたのだと思います。
羽生結弦選手には、努力・謙虚・徹底・目的意識・準備力・獲得型思考など、学ぶべき事が多々あります。
来月のファイナル戦が楽しみです。
じゃ、また!