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日経新聞11月18日付に「ips備蓄事業、予算減額案」と言う記事が掲載されていました。
ips細胞を備蓄するストック事業に、政府は2012年「ips細胞を使った再生医療の普及を急ぐとともに、国際競争に勝つ為」2013年~2022年度迄10年間、年間10億円の支援を決定していました。
しかし、2020年度から支援を打ち切る可能性を京大側に伝えてきました。
2019年9月に備蓄事業を外部に移管する為、文部科学省専門部了承のもと、財団法人が新設されました。
2020年度から「京都大学ips細胞研究財団」が京大に代わり運営することになっていました。
自民党科学技術イノベーション・戦力調査会事務局長は「民間という位置づけだが、作り上げたものが崩れないようにさせるべき」と話しています。
山中伸弥所長は日本記者クラブの会見で、
「ips備蓄事業は、文部科学省の公開の有識者会合で評価され継続が決まったこと。それを一部から国のお金を出さないという、公開の議論と別の所で話が決まってしまうと、支援ゼロの理由もよく解からない。透明性の高い議論で決めて欲しい」
また「寄付があるから減らせるというなら、誰も寄付を集めなくなる」と語られました。
2020年度から支援ゼロの理由としては、
ips細胞から作った細胞が、臨床研究で目や神経の難病患者に移植されるようになったことで、政府は事業化の段階に入りつつあると判断したこと。
また、山中所長がマラソンなどで資金不足を訴えて集めた寄付金があるので、それをあてにして国の予算を減らそうとしていること。
文部科学省は「他の支援を考えたいが内閣官房から『予算について考えるな』と指示され、カヤの外におかれている」とか。
最近、東京オリンピックのマラソンが今になって北海道に変更されたりと、公の場で決まったことが当事者抜きで勝手に変更されるのは、おかしな事だと思います。
しかも変更理由が説明されないのは、政治のやるべきことではないと思います。
公の場で決まったことは、変更理由も公の場で説明するのが当たり前の事だと思います。
オスプレイ1機100億円。2015年~2021年17機購入。
(2020年度予算 輸送ヘリコプター[CH-47JA] 3機一括調達:237億円)
ips細胞研究所、年10億円の支援ゼロ。
人の命を助ける研究の方が大切だと思うのは、私だけでしょうか。
じゃ、また!