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私は「地頭」が非常に悪いので「地頭」に興味を持ちました。
地頭の良さとは一体何?と、いう事ですが、
「行間が読める」とか「一を聞いて十を知る」と言った所でしょうか。
つまり、一般的な情報から、より深い意味や意図を読み取る。という事だと思います。
同じ情報を見聞きしても、そこから1つだけしか情報を読み取れない人もいれば、
10や20の情報を読み取れる人もいます。
本や新聞・雑誌・ラジオ・テレビに於いても、そこから読み取る事が出来る情報量が、全く違ってきます。
文章であるならば、文面通りに解釈するのではなく「文脈」からそれ以上の情報を引き出す事が出来ます。
よって、より多くの情報材料から判断することが出来るのです。
地頭の良くない私など、情報が読み取れないので「気付く」という事がなかなか出来ないのです。
いつもお世話になっているレストランでは、シェフやスタッフ全員の方が食事を楽しませて下さいます。
先日は、お料理を運んで下さったシェフが白いコックコートの説明をして下さいました。
その後、運んで来るお料理ごとにそのお料理に対する気持ちを添えて、
コックコートを着替えて下さっていたのです。
私はお料理そのものに気を取られて、シェフの着替えたコックコートに気が付かなかったのです。
最初の白いコックコートの説明は前振りだったのです。
それを聞き流してしまった私は、年季の入ったコックコートと新しいコックコート、白いエプロンから黒、そしてワイン色と変化していたのに気付きませんでした。
この時「エプロンが白から黒に替わりましたね?」とか「デザートのブドウのシャーベットに合わせてワイン色に変えました?」とか言う事が出来ていたなら、シェフの楽しみを与えて下さったパフォーマンスを共有することが出来たのです。
それを見抜くことができないばかりに、シェフは厨房スタッフやマネージャーに笑われて終わりました。
私に「一を聞いて十を知る」能力があったなら、シェフの「お客様の期待を越え、感動を生む為にはトータル的な空間が必要だ」と考えておられるパフォーマンスを、その瞬間、共有することが出来たのにと、悔しさが残ります。
地頭を鍛えて隠されたメッセージが読めるよう、地頭の良い人になりたいです。
じゃ、また!