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本日もまた、新しい言葉に出会いました。「乾けない世代」
団塊の世代より10年以上も上の人達は、戦後何もなかった頃に、欲望と共に成功に駆け抜けた世代でした。
お金を稼ぎ、広い家を建て、車を買うという、無いものを求めて手に入れるのが最大のモチベーションでした。
それに比べ今の30代以下は、生れた頃からすでに何もかも揃っていたので、物や地位などを手に入れるというモチベーションが、そもそも無いのです。
故に、生れた時から「無いもの」がない。
何かが欲しいと「乾けない」。
よってこの世代の事を「乾けない世代」と呼ぶようです。
決められた目標に対してただ邁進してきた古い世代が、ある程度社会を創り上げてしまったので「乾けない世代」は「すでに作り上げられた社会」の中で生きるしかないのです。
よって「大きな枠」はすでに用意されているので「小さくて身近な枠」を大切に生きていくしかなく、
「これをやれば成功する」という黄金律の無い時代を生きているのです。
それは「何の為に頑張るか」という、働く為の価値観=モチベーションが、この2つの世代では大きく変わっているのです。
ハングリー精神で頑張れた世代とは違い、今の現状で満足し、現状維持を望む行動しか取りません。
「乾けない世代」のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という「小さくて身近な枠」を大切に生きています。
故に「何をやりたいか?」と問われれば「小さくて身近な枠」の中で、好きな事に夢中になり、楽しく仕事をすることに価値を置くようになるのです。
それは、自分にしか出来ない事を突き詰め、楽しみをお金に変えていくことが出来る強さにも通じます。
アメリカではすでにその世代は活躍しており、10代や20代で会社を立ち上げ、成功している人が沢山います。
昔のように、これが足りないから、それをやれば成功する。と言うものは出尽くしているので無いかも知れません。
しかし、ユーザー目線で「これがあれば、今までより少しは便利になる」「これがあれば、楽しめる」といったような事を探し当てる能力には、長けているのではないでしょうか?
これは大枠の時代から細分化され、小さな枠の中に価値を見つけ、ユーザーの声を聴いてより細分化する。
自分の好きな事を突き詰める事によってユーザーに喜ばれるのであれば、これ程楽しい仕事はないと思います。
まだまだ眠っている無限の可能性を「乾けない世代」は発掘してくれると思います。
じゃ、また!