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スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が、国際的な環境賞である北欧理事会賞の環境賞を辞退しました。
9月23日の国連「気候行動サミット」での演説では、
「人々は苦しみ、死にかけ、生態系全体が崩壊しかけている。私たちは絶滅に差し掛かっているのに、あなたたちが話すのは金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ」
「過去30年以上、科学は極めて明瞭であり続けた。必要な政策も解決策もまだ見当たらないのに、目を背け、ここにきて「十分やっている」なんて、よくも言えるものだ」
「10年間で温室効果ガスの排出量を半減するという、よくある考え方では気温上昇を1.5度に抑えられる可能性が50%しかなく、人類が制御できない不可逆的な連鎖反応を引き起こす恐れがある」
「あなたたちは50%で満足かも知れない。でもこの数字はあなたたちが空気中に出した何千億トンもの二酸化炭素を、私たちの世代が現時点でほとんど存在していない技術で吸収することを当てにしている。50%の危険性は私たちには全く受け入れられない。わたしたちはその結果と共に生きて行かなければならない」
「現在、これらの数字に沿って作られた解決策や計画は全くない。なぜなら、これらの数字は都合が悪すぎるからだ」
「あなたたちには失望した。しかし、若者たちはあなたたちの裏切り行為に気付き始めている。私たちを失望させる選択をすれば、決して許さない。」
彼女の演説に対し、スロベニアの哲学者スラボイ・ジジェク氏は、
「彼女のメッセージはシンプルだ。科学を真剣に受け止めろということだ」と称賛している。
彼女は環境賞の受賞を辞退し、自身のSNSで、
「とても光栄だが、気候変動対策を求める運動には、賞はもう必要ない」
「我々が求めるのは、政治家や権力のある人が科学に耳を傾ける事だ」とも話している。
彼女は11月1日に、米西部ロサンゼルスで環境デモにも参加した。
米人気番組に出演し「トランプ大統領と会う機会があれば、環境問題をどう説明するのか」と聞かれ、
「時間の無駄だと思う」と述べている。
16歳にして環境問題や地球温暖化について、あちこちで講演をしています。
そして、彼女はブレない自分自身の芯をもっており、素直に自分の心の声に従って行動しているのです。
彼女の希望は「賞よりも、とっとと動いて地球を守れ!」と、言いたいのだと思います。
口先ばかりで行動の伴わない大人に対し、メッセージと行動の伴った彼女の行動には説得力があります。
じゃ、また!