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「あの人は芯がブレない人だ」とか、よく耳にします。
芯とは何か?と考えていくうちに、自分の判断基準かな?と思ってきました。
何かを選択するとき、或いは何かを決断するとき、瞬時に答えを求められます。
そんな時、瞬時に応えられない私など、自分の判断基準が無いのだなと思ってしまいます。
しかし、よくよく考えてみれば、買い物や食べ物などはお店に入った瞬間に決めてしまいます。
以前、鞄屋さんに入った瞬間にこのバッグと決めてしまい、お店の方に「奥にもありますので、もっと色々見てから選ばれたらどうですか?」と言われたことがあります。
そう言われても「このバッグを買います」と答えてしまいました。
それは私の好きな山吹色で、少し大きめ、持ちやすそうな持ち手など、私が求めていたのとピッタリだったので、瞬時に買い求めました。
それでも店員さんは「他の色もありますから」と、言って下さったのですがそれに決めました。
お店に入って5秒の即決です。
今思うと、私の買い物は買う前に私の中でイメージされていて、それに合うかどうかで決めていたようです。
という事は、自分の中にある一定のフィルターを持っていて、そのフィルターを通して選択していた事になります。
自分の判断基準が無いと思っていたけれど、買い物に関しては判断基準を持っていたのです。
買い物は、例え選択ミスを犯したとしても、それは自分に跳ね返ってくるだけです。
しかし、他の人との関わりの中での選択や判断は、他の人にも影響を及ぼします。
もしかしたら、それを怖がって考えずにいたのかも知れません。
他の人と判断が違ったらどうしよう。他の人と選択が違ったらどうしよう。
これでは自分というものが無いので、芯がブレるのは当然です。
自分のフィルターを持つ=自分の判断基準を明確にする、事が必要になってくると思いました。
その為には「他の人と違っても、自分の視点で物事を見る」と言うのが、自分の判断基準を磨いて行くことに繋がるのではないでしょうか。
そして状況によって基準が変わって行くことがあったとしても、自分が譲れない部分は守ったままでフィルターの質を上げていくことが、ブレない芯を築いていく事だと思います。
「山吹色」というバッグが譲れなかったように。
じゃ、また!