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会社等ではその規模にもよりますが、現場とトップの間に溝があるような所があります。
トップは下に「ああしろ、こうしろ」と命令を出しますが、下からすればその命令が現場を知らずに言われるので不満が出てしまいます。

例えば流通関係の仕事でも、遅くまで働かすということで、勤務時間を厳しく規制された時がありました。
上は、ブラック企業の汚名返上でタイムカードで管理し、少しでもオーバーすると、支店長に責任を取らせます。
支店長は、上から怒られないように現場に厳しく命令します。しかし、現実問題、山積みになった荷物はその日中に配達しなければなりません。

結局は現場の人は食事もトラックの中で慌てて詰め込み、その日のタイムカードの時間までに荷物を配り終えなければなりません。郵便物もそうでした。今はどちらも以前よりは改善されて良くはなっていますが、現場の人達が泣きそうになっているのを先輩や同僚が助ける相談をしているなんて、上の人は知りもしないと思います。

上の人は上の人で会社経営の観点から利益を出さなければなりません。それはごく当然のことですが、そこで違いが出てくるのは、そのトップがどこを見て組織を動かしているかという云う所だと思います。

社員を頭数の1人として思っているか、会社組織の中の歯車の1人として思っているかによって、現場の人達の意識も変わってくると思います。そこの社長がどこに向かって会社を成長させようと思っているのか。社長の中にビジョンがちゃんと定義づけられているのかどうか。それによって会社組織が強くなれるのか弱くしぼんでいくかに分かれると思います。

今の流通業会は人手が足らないので下請けに出している所があります。そこでの仕事の違いが如実に表れています。
本社からの配達の場合は、日時通りに配達されるし、事前に配達のお知らせ確認のメールが入ります。こちら側も二度手間は申し訳ないので、出かける可能性がある時は、在宅日時に変更します。しかし、それが下請けの地域担当になった場合は、配達日時通りには届かず、午前指定が夜になったり、配達個数がさばききれないのか、気が付けば深夜に置かれている時があります。

この違いも作業としてさせているのか、仕事としてさせているのかの違いが出てきているのだと思います。
大企業でなくても、ちゃんとしたトップは、現場を知り尽くし現場を大切にしています。そしてそれと同時に経営視点で、目の前の問題解決だけではなく、世の中の未来、会社の未来を創る視点で組織を考えています。

よって、個人プレーで終わるのか、チームの勝利に持っていくのか、そこでの結果は大きく変わると思います。
日本のスポーツが強くなって行っているのもそこだと思います。
以前は個人の成績が良ければそれで評価されていました。しかし今は選手自体が自分の成績はさることながら、チームの優勝に向かって力を注ぎ、それによってその業界全体の知名度も上がり、業界全体のレベルも上げて行く。

着実に成長している企業は矢張り後者の方だと思います。社長しかり、監督もしかり、現場を把握した上で会社の未来も描けているのです。よって、未来に向かって組織全体を動かしているので、いくら遅くなっても時には休み返上でも、現場の人達が同じ気持ちで未来に向けるのだと思います。

これからはそういうバランス感覚で仕事の出来るリーダーの会社が伸びていくと思います。

じゃ、また明日!

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jibunoikiru@gmail.com

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