最近は人の価値は「知識やお金」ではなく、「人としての人間性や価値観」というのが当たり前になりつつあります。
これは「7つの習慣」が書かれた時、すでに1776年のアメリカ合衆国の建国以来、アメリカで出版された「成功」に関する文献をすべて徹底的に調査したものと、同じ結果です。
私たちがいつも悩まされるのが人間関係です。価値観の違いです。その中で価値観が合っていれば、ストレスなく、お互いを高め合うことが出来るけれど、価値観が違えばストレスが溜まる一方です。
そして最近富に感じるようになった「大切なことは目にみえないんだよ」という有名なサン=テグジュペリの「星の王子さま」は初版発行が1943年です。日本の終戦が1945年ですから、それよりも2年も前です。
人々が「大切なことは目にみえないんだよ」ということが解っていたら無駄な戦争はしなくて済んだかも知れません。
その「大切なこと」と言われることが、誠実さであったり、謙虚や人への敬意なのではないでしょうか。
いくら東大を出て知識があったとしても、国民の声を聴くことが出来なかったり、私利私欲に走っても「別に悪い事をしたとは思っていない」という感覚が、すでに人間性を失っていると思います。
或いは、知識を詰め込み過ぎて、人間教育を学ばなかったのかも知れません。
人の信頼と云うものは、価値観の共有であったり、原理原則でのあり方だと思います。
「知識やお金」ではなく、「人としての人間性や価値観」がお互いの助け合いに繋がって行くのだと思います。
よって、同じ方向に向かって共に手を取り合い、助け合い分かち合っていくのが大きなエネルギーになるのだと思います。
台湾のIT担当大臣であったオードリー・タンさんは、「人の価値は財産ではなく、他人と分かち合ったものの量」であると言われています。
その話の中でタイヤル族の話をし、部族の間では資産の多さではなく、世話した人や動物の数でその人の地位が決まるとか。人の経歴や社会的地位は、どれだけの財産を持っているかではなく、何を与え、何を分かち合い、地域のために何を創造し、どれだけ多くの人の世話をする能力があり、どれだけ多くの命を養うことができたかで決まる。
資源を持っている人は、それを自分のために溜め込むのではなく、共有することで部族間での評価を高めていく。
その時から人の価値は蓄財の多さではなく、その財産をどれだけ人に分け与えたかにあると思うようになった。
じゃ、また明日!