人は何かを作ったり、例えば家を建てたりする時は、先ずイメージを描きます。
どんな場所でどんな間取りにして、そこには何を置いてどのような生活をするのかと。
これが企業であればどのような自社ビルを建てるのか、或いは店舗ならどのような雰囲気のお店にするのか、など、先ずそこで何をするのかをイメージして、それをするためにはどのような建物にするのか、どんどんイメージを膨らませていくと思います。
このイメージ先行も大切なことで、目の前の条件に目を奪われると現実的には条件に合うかも知れませんが、出来上ってみれば自分が描いていたイメージとはかけ離れていたということにもなり兼ねません。
例えば自分の家にしても、本当は海の見える所に住みたかったけれど、予算が合わないから山の中の家に住むことになれば、一生、海を眺めながらの生活は出来ません。また、道場を建てるつもりでも、環境はピッタリだけれど、少し手狭な部分は妥協してしまうと、お弟子さんが増えた時には狭い中でやらなければならないので、危険が伴います。
よって、一番最初には目の前の現実に囚われないで、自分のイメージを思い切り描き、なるべく妥協しないで、出来る限りその理想に近づいたものを建てれば、後で後悔することはないと思います。自分がそこでやりたかったことが妥協することなく実現できるように、どう実現化するのか。妥協せざるをいないとしても、何を妥協するのか。一生ものの作品創りになると思います。
強烈なイメージからの現実を見た時、そこには何かが起こるようです。「最初は考えていなかったっけれどこうした方が良いのではないか」或いは「こういう手があったのか」とか、より良い現実に向けての道を探すようになって来るようです。
そうなってくると最初は「もしかしたら難しいかも」と思っていたことも、気が付けば進めていっているのです。
これが最初から環境や金額に妥協をしてその範囲で考えていたら、自分のイメージ通りにはいかないと思います。
結局は、自分の強いイメージが現実を引っ張って行ってくれたのかも知れません。
自分の理想に妥協しないということは、自分の志や信念に妥協しないということでもあります。それだからこそ、自分が本当にやりたいことが実現するのだと思います。
自分の向かうべき未来を知っている人は、その未来を手に入れることが出来るのだと思います。
自分の向かうべき未来を知らない人は、目の前の現実に妥協し、自分の未来を目の前の現実に引っ張りこんでしまうのです。
成功している方々を見ていると、やはり自分の志や信念に妥協することなく、それに近づける努力をし続けているから、その未来を手に入れているようです。
「自分の未来は自分が創る」と言われていますが、やはり、やる人は最後までやり続けて未来を現実にして行っておられるようです。
よって、自分が向かうべき未来は、明確にイメージする必要があるなと思いました。
じゃ、また明日!