「大変」という字は「大きな変化」と書きます。大変を味わうたびに大きな変化を促されるからです。
人は踏み入れたことのない世界には不安と恐怖を抱きます。しかし、そればかりではなく反対に自分の世界が拡がる事もあります。というより、世界が拡がる方が多いと思います。
仕事をし始めると、先ずは自分の仕事をこなせるようになる、自分1人のプレイヤーです。そこから経験を積んで行くと、仲間を見るマネジメントという立場に変わります。そして仲間からお客様や社会という方向に矢印が向き、自分はお客様や社会のために何ができるかという立場になっています。
業務の進め方には「したいこと=Will」「できること=Can」「しなければならないこと=Must」があるようですが、これをその都度整理しながら業務を進めていくのが良いようです。
この「しなければならないこと」がお客様や社会のためにする「使命」というものかと思います。
この社会貢献性の高いビジネスは、これからも求め続けられるだろうし、社会貢献の高い会社の歴史は長く続いて行くと思います。
仕事や商品というものは、そもそも純粋に「お客様の困りごとを解決する」為に生れたものがほとんどだと思います。しろものと言われる電化製品など、主婦の時間短縮、労働軽減を解決するために作られたようなものです。それによって、女性も社会に出て働くことが出来る様になり、女性の社会進出も増えて行ったように思います。
この時、社会で困っている事は何かと考えた時、主婦労働は大変だよなー!という事から、掃除機・洗濯機・冷蔵庫などしろものと言われるものが次々と出てきました。大変な事を解決するために大きな変化が促されたのです。
そしてそれは個人の解決だけではなく、女性の社会進出というある意味労働力の確保という意味でも社会の問題解決へと繋がったのだと思います。
「奇蹟のりんご」の木村秋則さんではないけれど、最初は奥さまが農薬でカラダを壊されたので、何とか奥さまのために自然栽培でりんごを作りたいという想いから発せられました。それが完成するまでは何年も何年も失敗を重ね、周りからは無理だと言われつつも、大変な状況にも拘わらず頑張り通したのだと思います。しかし、その大変さが大きな変化となった時、自然栽培りんごは出来たのです。
そして、その完成した自然栽培りんごは奥さまのためだけではなく、農薬にやられている人々、健康志向の人々から必要とされて行ったのです。個人の困りごとの解決が結果的には社会の困りごとの解決へと繋がって行ったのです。
成功するまでは、不安と恐怖の日々だったと思います。しかし、完成した暁には物凄いことを成しとげたのです。
世の中には大きな変化に挑戦しようとしている人々がおられます。その方達の信念が社会の在り方までをも変えていく可能性があるのだと思います。
「大変」は「大きな変化」だけど、その先にはみんながしあわせになる未来が待っているのです。
じゃ、また明日!