今から約2500年前に生れた中国の孔子の書物に「論語」というのがあります。
企業のトップクラスの方や勉強される方は、この「論語」を読まれたり、講座を受けたりされているようです。私の知っている方も、もう何年も「論語」講座を受けて勉強をされています。
その方の書かれていた文章の中にこの「過ちて改めざる、これを過ちという」という言葉がありました。
意味は、「間違う事が悪いのではない。それを反省して改めない事が間違いだ」という意味です。言い方を変えれば「過ちを犯していながら改めないのが、本当の過ちである」と。問題は、それを改善しない点にあります。問題が起きた時こそ、それを教訓として、次回に活かし、プラス転換させる。これが向上の秘訣だ。という事です。
今日、たまたま見ていたyoutubeは、これとリンクするような内容でした。
1つのものを分担して作って行くのですが、お互い専門分野が違い、其々がちゃんとやれば良かったのですが、其々の仕事のやり方、スピードなど違っているので、なかなか相手の言っていることが通じないのです。所定の期日も決まっているのに、段々と時間が無い状態です。
それはお互いが、相手のことがちゃんと見えておらず、最初の打ち合わせの時からボタンの掛け違いがあったのです。そこで今更・・・という気持ちが、間違いを間違いと認めず、自分のペースに合わさせようとしていたのです。これでは本来の良いものが出来るはずもありません。気が付いた時点から直ぐに過ちを改善して、本来の良いものを目指すのが仕事だと思います。
何事もコミュニケーションだと思います。何か違うなと思った時、理解して貰えているか確信が持てない時など、すぐにコミュニケーションを取って確認するのがベストだと思います。そして、そこで自分が間違っていたことに気付けば、そこを改善すれば良いことです。そうでなければ、本当の過ちに気付けないまま通り過ぎ、そしてその「過ち」を繰り返してしまうのです。
チラシなどの求人で、よく同じ所が募集しているのを見かけます。そのチラシを見るだけで人が入れ替わるのが早いことが伺えます。ある医院は年がら年中募集をしていました。それを見ていると、働く環境に何か問題があるのではないかとさえ思ってしまいます。
そこで院長が何か問題があるのではないかと、考えて改めるべきところを改めれば、毎月のように求人広告を出さなくても良いのではないかと思いました。働く仲間にとってコミュニケーションは大切だと思います。勿論、上司も見落としている所は無いか、チェックする必要があると思います。
「過ちて改めざる、これを過ちという」 肝に銘じたいと思います。
じゃ、また明日!