人生100年時代に入っていますが、昔の「老後」のイメージがガラリと変わってきています。会社を退職してから第二の人生でゆっくりのんびり余生を!というのは昔の話であって、今は余生の時間があるので、退職後に今度は自分のやりたい人生を送るという事になるのではないでしょうか。
誰しも病気や寝たきりになりたくないので、スポーツをしたりカラダを鍛えたりする人が増えてきたように思います。しあわせな余生というものは、身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態を保つことだと思います。
よって、人生の最期にどのような選択をすれば豊かな満ち足りた人生を送ることが出来るのか、を自分で選択する必要があると思います。
会社を離れると、自由に自分の価値観で生きれます。その時には社会的地位やお金やモノなどの繋がりには、あまりしあわせを感じなくなると思います。むしろ今まであまり考えたことのない、健康や環境によるしあわせや遣り甲斐、自由、愛情など、お金では買うことが出来ないものがしあわせの基準になって来ると思います。
人がしあわせを感じる時は4つのしあわせ因子があるようです。
1.自己実現と成長
「やってみよう」因子=夢や目標を見つけてそれに向かっている時
2.繋がりと感謝
「ありがとう」因子=感謝の気持ちを持って周りの人との繋がりを大切にする人
3.前向きと楽観
「なんとかなる」因子=どんなことでも楽観的に捉え、チャレンジ精神で取り組む人
4.独立と自分らしさ
「ありのままに」因子=他人と比較することなく、自分らしく生きている人
つまり、しあわせに成れる人は、夢や目標を持って人との繋がりを大切にし、思いやりがあって前向きで自分らしく生きている人のようです。
85歳以上の人々は、さまざまな欲や自己中心さが無くなり「生きているだけでしあわせ」と、感謝の気持ちで過ごしているようです。
ビジネスでもよく言われますが、利他的な人はしあわせだとか。お金にしても、自分の為に使うより他人のために使っている人の方が幸福度が高いという研究結果が出ているようです。それは、自分がやった事で誰かがしあわせに成り、しいては社会全体が良くなって世の中がしあわせに成って行く。それを実感する事が自分のしあわせに繋がるからです。そして、幾つになっても学んだり、チャレンジしたりして変化していくことが、満ち足りた人生を送ることになるのです。
お金とは、何かを媒体する道具にしか過ぎません。自分が美味しいものを食べたり旅行に行ったり何か高級なものを買ったりするのもしあわせかも知れません。しかし、それはその場のしあわせです。自分が働きながら貯めたお金を、本当に意味ある団体や活動に寄付する事は、自分にとって、自分の利他の心にとって、永遠のしあわせに成ると思います。
決してお金持ちではないけれど、それが時を越えてより良い社会に繋がるのであれば、満ち足りた人生を送ったことになるのではないかと思います。
じゃ、また明日!