ここ数日、どこのチャンネルを見てもフジテレビの話題で盛り上がっています。問題としては大きく社運を賭けたものなので、解決の方向は見出す必要はあると思います。それによって傷ついた人もいるでしょうし、それに乗っかってお得意の誹謗中傷で二重三重に傷つけられる人もいます。よって、根本的に解決の方向に行く必要はあると思うし、この際、テレビの役割とは何かを考え直すきっかけになればと思います。
今ではオールドメディアと呼ばれているマスコミですが、テレビが出始めたころは今のようにSNSがなかったので、国民が知らない事を先取りして教えてくれていました。世の中をリードしている1つのツールの役割を果たしていたように思います。
それが今では資金不足のためか食べ歩きのレポートや大食いの番組で「うっめ~!」の一言で終わり。もっと世の中をよくするような番組は見当たりません。唯一ドキュメンタリ―番組は感動もしますし、刺激も受けます。イチロー選手や大谷選手のインタビューや日頃の生活を見ていると、やはり目標達成のみに時間とエネルギーを使っている姿が見受けられます。こういうのを見ると、やはり目標達成にはこのようにやるのだなと非常に参考になります。
こういうドキュメンタリ―は放映されたとしても、かなり遅い時間帯で見れる人も少ないと思います。唯一多くの人が見れる時間帯にあるのは、NHKの「プロジェクトX」です。どのような想いでそれぞれの人が自分の仕事の目標を達成しようとしていたのか、考えさせられることが多いです。そして、見終わったときにはポジティブな勇気を貰っていました。
大食いや食べ物の番組の裏で、1日1食か2食しか食べられないシングルマザー家庭のドキュメントや、今日本で食べているものはどれだけ外国から輸入しているのか、自給自足は何%ぐらいなのか。人口減で今度、どれだけ自給自足で賄えるのかなどの現実を伝える番組があっても良いと思います。今の番組は国民をバカ扱いしたような感じで、これ位のものを放映しておけば笑って終わるだろうと思って製作されているようにしか感じなくなりました。或いは、外注ばかりで自分達で作る力が無くなってきたのかも知れません。
横並びでフジテレビの話題で持ち切りの一方、日本にとって大切なことが隠されているような気がします。例えば3月末に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議に、唯一被爆国である日本は参加していません。折角、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したにも関わらず、核兵器禁止の会議に日本が参加しないのは何故なのか。唯一の戦争被爆国である日本が身をもって歴史をもって核兵器禁止を訴えて説得できる国だと思うのに、なぜ政府は参加をしないと決めるのか。「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」という時代から一向に変わらず、アメリカ依存から抜けようとしない現状が戦後80年、いまだに続いているような気がします。
今年は広島、長崎への原爆投下と戦後80年の節目の年です。世界が「日本原水爆被害者団体協議会」の活動に対しノーベル平和賞を与えてくれたのに、一番平和に対しての関心が無いのが当の日本政府のようです。もう50年も前、当時の市民講座で某大学の先生が「アメリカとソ連(ロシア)が核を持ちすぎて、もしも本当に使用したならば地球そのものが存続しなくなる」と言われていました。そこから保有数は減ったものの、それ以前の問題として、なぜ戦争をするのか。なぜ原爆投下をするのか。そんな事よりもなぜ地球人として平和の方向を考えようとしないのか。賢い人達ばかりなのに、小学生でも考えるようなことが、なぜ出来ないのかが不思議です。
AIによる概要では、マスコミの役割は、公共性の高い情報を正しく、早く、多くの人に伝えることです。また、社会の啓蒙や監視、民主主義の健全な発展を促進する役割も果たしています
AIによる概要では、マスメディアの役割は、不特定多数の人々に情報を提供し、社会に大きな影響を与えることです。報道や娯楽、広告など、さまざまな情報を伝達し、民主主義の健全な発展を促進する役割を果たしています。
どちらも「民主主義の健全な発展を促進する役割を果たしています」とあります。数多くある目前の問題の1つである「核兵器禁止条約締約国会議不参加」と、バラエティ―番組の「うっめ~!」と。今、日本にとってどちらが大切なのでしょう。この選択が未来の日本を創って行くのだと思います。
じゃ、また明日!