心身ともに健やかに過ごすためには、状況の変化や困難な出来事に対して、柔軟に対応できる心や適応力が必要になってきます。心に弾力性が無ければ、すぐに反発したりイライラしたりしてしまいます。
心の弾力性には、自分の心の内側の衝動を抑えて、感情表現を最小限にする「自己抑制」と、それとは反対に心の衝動を解放して感情表現を促す「自己解放」の2つがあるようです。相反するようなこの2つの特性を状況に応じて調整するのが心の弾力性のようです。
私たちは日々、何らかのストレスと付き合っていると思います。そのストレスの感じ方は人それぞれです。同じ状況であっても、イライラが止まらない人と、受け流すことが出来る人と。私もヴェーダ瞑想をやり始めてからはイライラが無くなり、ほとんどのことを受け入れたり、受け流したり出来るようになりました。
それでも日常生活の中ではストレスに対して、自己を抑制したり解放したりしながら心の衝動や感情を調整しつつ、なるべく穏やかに過ごしています。これは以前の自分と比べれば、かなりの変化だと思います。
以前なら予想外の出来事や困難な状況に直面すると、すぐにパニックに陥り慌てふためいていました。しかし今では以前のようにパニックに陥ることなく落ち着いて受け止め、対処できるようになってきました。そう思うとヴェーダ瞑想の効果は大きいと思います。
「心の弾力性」は「心のしなやかさ」だと思います。自分中心の時は自分が正しいという世界から抜け切れず、その発想からしかものごとを考えることが出来ませんでした。しかし相手中心の発想に変わると、状況に応じて自分の考えや行動を調整できるようになりました。また、落ち込んでも立ち直りが早く、ポジティブな感情を保てるようになりました。
そして、ありのままの自分を受け入れることにより、自分の強みや弱みがわかってきて、他人と自分を比較することなく、自分の内側と対面するようになります。そして、自信が無く何事にも尻込みしていた自分から「自分はできる」という前向きな気持ちになっていきます。
そう思うと「心のしなやかさ」の能力を磨くことは、自分にとって柔軟で幅のある生き方に繋がると思います。自分の内側に沸き起こる感情に気付き、その感情の意味を理解して「自己抑制」と「自己解放」を調整していく。これが出来るようになると、かなり自分が楽に生きられるようになると思います。
じゃ、また明日!