「共感」とは国語辞典によると「他人の意見や感情などにその通りだと感じること。また、その気持ち」とあります。先ずは、相手が見ているものをそのまま受け止めるのが共感です、
例えば、相手が「痛い」と言ったら、「さぞかし痛いだろうね」と、共に感じる。相手が「辛い」と言ったら、「そうだよね、辛いよね」と、共に感じる。そのように「相手が見ているもの、感じているものをそのまま受け止める」のが先ず第一だと思います。
共感するということは、相手が見ているもの、感じているものがその人にとっての真実なので、先ずは真実としてそれを受け止めるのです。そして判断しない。
私が気を付けなければいけないのは、自分で判断してしまう所です。「大丈夫!大したことないよ」とか「大丈夫!なんとかなるよ!」と、言ってしまう事です。本人は「たいしたことある」と思っているので、いくら私が相手のためを思っての声掛けだったとしても、本質的には、本人は共に感じていません。むしろ共感というよりも、同情されているような気にもなるかも知れません。よって、自分で勝手に判断しないということを覚えておく必要があると思います。
私が出来ることは、相手の感情を理解しようとすること。「そうだよね、痛いよね、辛いよね」と、心から相手の感情を理解しようとすると、その気持ちを共に体感することができると思います。
嬉しい事でも哀しい事でも、人は自分の感情を時には押し込んでしまう時があります。そんな時、自分では気付かない事があります。或いは気付いても、時には蓋をしてしまう事があります。そんな時、自分が受け取った相手の感情を相手にそのまま伝え、相手がその自分の感情に気付き、十分味わい切って次に進むまで寄り添う事は出来るのです。
共感は「自分が相手に対してするもの」であり「相手に求めるものではない」のです。
共感は、自分が相手の感情を受け止め、共に感じ、共にいることだと思います。よって、共感できる相手とは、いつまでも共にいることが出来るのだと思います。
じゃ、また明日!