私たちは人生をまっとうすると言うことは、会社勤めをして退職して、第二の人生をのんびり過ごすことだと思っていました。少なくとも私はそんなものだと親の世代から聞かされていました。しかし、それでは自分の人生をまっとうしたとは言えなくなりました。なぜなら、そこには自分が何のために生れて来て、どうしたいのかというのが全く考えられていなかったからです。
社会に出て働いていると、日々の忙しさにかまけて何も行動を起こさないままに 漠然と毎日を送って年齢を重ねてしまいます。そして気が付けば肩書を取った自分は社会では通用しないという現実に気が付くのです。自分を支える木の根っ子のようなものは何なのかと。
そのためには自分が目指すものを明確にして、そこに向かって主体的に学んでいく必要があると思います。自分のビジョンを明確にして、目標に向かわなければ、何も変わらない毎日が続くのです。
自分の内面で言うと、何か葛藤がある場合は自分の気持ちに目を向けて、目的を見直す必要があるかも知れません。葛藤を引きずったまま時間だけが過ぎていくのは、疲弊するだけです。
相反する欲求や感情がある場合、そのいずれかを選択する場合に葛藤は起こります。相反する感情や想いが、それぞれの行きたい場所、進みたい方向へ行こうとするから、動けなくなるのです。一見、同じ方向を向いていたように思っていても、そこに其々の感情や想いが入ってくると、心の中で綱引きが始まるのです。そして綱引きをしている間は、行動に移せないのです。
それを解消するには、自分の心の中にある、其々の相反する感情や想いの声をじっくり聴くことにより、心の綱引きを落ち着かせることが出来るのです。そもそも自分は何のために葛藤をしているのか。この葛藤している問題に関しての目的は何なのか。
葛藤する目的を見直すことにより、自分にとって本当に欲しいものかどうか、必要なものかどうかが分かって来るかも知れません。葛藤そのものに囚われるのではなく、それは自分にとって意味や価値が見いだせるものなのかどうか。それを基準に選ぶと自分の目的に近づけるかも知れません。
私たちは望ましい未来を創っていくためには、困難や障害に直面しても諦めることなく、目標を達成しようとする粘り強さが必要となってきます。目的を見失わずに行動するには、長期的な目標に向かって努力を続けることが大切になってくると思います。
自分の気持ちに正直に目を向け、目的を見直すことによって、葛藤は軽減され前に進んで行けるのだと思います。
じゃ、また明日!