仕事をしていたり何かをしていると、そのやっていることを評価されます。企業であれば上司が評価したり、同僚や後輩が評価したりします。学校事務職だった私は、上司や同僚・後輩の評価は求めず、学生から評価されたいと思っていました。なぜなら、お給料を頂いているのは学生の授業料から頂いているからです。
評価されたいというより、お給料分学生に返せているかどうかが気になっていました。よって、自分がやっていることは学生にとってプラスになっているのかどうか。それが気になっていたので、上司がどう評価しようが私自身の仕事にはあまり関係はありませんでした。むしろ学生が来なくなる方が気になっていました。
今まであまり意識していませんでしたが「誰から評価されたいのか」は、非常に大切な事だと思います。なぜなら、それは自分が誰を見て仕事をしているのかに関わって来るからです。例えば出世したい人は上司に評価して貰わないと出世が出来ないので、上司が気に入るような仕事をします。或いは同僚や部下から評価して欲しい人は、その人達に合わせた仕事の仕方をすると思うのです。
しかし、一番大切なのはお客さまのはずです。お客様が買って下さるからお給料が頂けるのです。そこを忘れてしまうとベクトルが違う方向を向いてしまうのです。
どこでもよくある現象は、仕事をする人の所に仕事が集まります。そうではない人の所にはあまり仕事は集まりません。やはり仕事を頼む時は、あの人に頼んだらきちんとやってくれると思う人に頼みがちになります。そうなると同じ人に仕事が偏る場合があります。そんな時、やればやるほど仕事が増えるので、もう限界だし不公平さを感じて不満が溜まり、手を抜くようになる人と、それでも自分の成長のためだと頑張る人とに分かれます。
頑張る人は社内だけの評価を基準にしているのではなく、市場の基準に標準を当てているのだと思います。よって、いくらしんどくても、自分の会社以外でも自分は通用するかどうか。その標準で自分を保っているのだと思います。反対に負担が掛かり過ぎてしんどくなった人は、自社の中での評価に標準を当てているのだと思います。
この違いが何年も重なると、会社が倒産した時など、他者では通用しない人と、何処でも通用する人に分かれてしまうのです。よって、評価の基準は何処に行っても評価されるポータブルスキルを身に付けた人が、結局は市場で評価されるのだと思います。
企業に限らず、自分は誰から評価されたいのか。という意識で仕事に取り組むと、その結果も違って来ると思います。私は自分が尊敬する人に評価されたいし、価値観を共有できる人から評価されたいと思います。
出世を目的としている人は出世する事に全力を注げば良いし、何処に行っても通用する自分になる事を目的としている人は、どんどん自分をスキルアップして磨けば良いし、それは人それぞれです。自分の持ち時間は有限です。よって、価値のあることや意味のある事に自分の時間を使っていきたいと思います。
じゃ、また明日!