芸能界でも政治の世界でもSNSの世界でも、見える部分と見えない部分との間にはギャップがあるようです。物事の本質や人の本性は見えない部分に隠されていると思います。
木は綺麗な花を咲かせてくれますが、その源は根っ子です。根っ子から水分や養分を吸い取るから、葉っぱを茂らせ花を咲かせることが出来るのです。しかし人々はその綺麗な花にばかり目をやって、その土台となる根っこにはあまり関心を寄せません。古い木々の根っこは生き延びるために、或いは花を咲かせるために、必死になって水分や養分を吸おうとしています。地表に一部出ている根っ子は曲がりくねって、時にはコンクリートを突き破ってでも、生き延びようとしています。そこがその木の本質の部分だと思います。
人間も同じです。いくら装飾品で着飾っても、いくら財力や権力を振り回しても、その人がどのような想いで、ことを成そうとしているのか。何を大切にしてことを成そうとしているのか。そしてどういう人と繋がっているのか。日々どのような行動を取っているのか。そこがその人の本質の部分だと思います。
よく、その人の行動を見ればその人がわかると言われますが、議員さんでも失言で批判を浴びる人達がいます。いくら普段偉そうなことを言っていても、本心は失言の通りです。よって、私たちは表面ではなく、その人の本性の部分、つまり、人として大切な部分に目を向ける必要があるのだと思います。
私が素敵だなと思う社長さん達に共通している事があります。それは、お客様に目を向けるということ。売上や利益に目を向けるのではなく、お客さまや社員に目を向けて会社を運営されています。たとえ利益が薄くても、お客様の笑顔を自分達の評価としているのです。お客様に如何に喜んでもらえ、しあわせに出来るのか。ここがそれらの社長さん達の根っ子=土台の部分です。
よって、それらの会社は必然的に売り上げが伸びているのです。ノルマを課したり、部下を叱責せずとも、売り上げが伸びているのです。社長やリーダーの価値観がそこには表れているのだと思います。その会社の姿勢がそこには顕れているのだと思います。そして共通しているのは、何か問題があった場合、すぐに対応しているのです。
難しい問題であれば社長が自ら解決に乗り出します。部下に「ちゃんとやっておけ」ではないのです。なぜなら自らが動くことによって、何処に問題の本質があったのか、それを改善する為にはどうすれば良いのかを確認する為です。組織的に大きな会社はわざわざ社長がそこまでしなくても幹部が出来るかも知れませんが、そんなに大きくなければ、社長自ら動く会社もあります。
本質が顕れるのは、誤魔かせない部分です。見た目や財力、権力とは反対の部分です。或いは売り上げや利益などの数字ではない部分です。その人自身が本当に活き活きと生きているのか。お客様がいつも笑顔で、社員も笑顔で働いているのか。私たちが見て判断するのは、そこの部分だと思います。
SNSが発達すれば、余計に表面的なものに誤魔かされやすくなります。写真1つ上UPするにも「○○映え」を意識します。今、外国人が日本人でさえ知らないような所に行くのは、「○○映え」ではない、本物の昔からの文化があるから、日本の良い所を知りたいと、来られる人も増えて行っているようです。
私も物事の本質や人の本性を見極められるようになりたいです。
じゃ、また明日!