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人間は完全ではありません。欠点があったりハンディがあったりするのが当たりまえです。それを自分と違うからと、相手を非難したり、ののしったりしてしまうのです。しかし、逆にお互いが補うことが出来れば、お互いの能力をより発揮できるのではないかと思います。

つい最近見たニュースで若年性認知症を取り上げていました。バリバリ働いていたサラリーマンの50代の方が、会議をしてもなんだかおかしくなり、病院に行くと、若年性認知症と診断されました。どこの会社もそうなると今までの肩書や仕事はさせられなくなり、本人も肩身が狭くなり退職という形になります。そこで、そういう人でも働ける場を作ろうと、相談、紹介をする方がいました。

ご本人も今まで肩書があり、部下も指導していた立場の人だったので、ショックは大きかったと思います。しかし、ご本人も家族の方も働けるので働きたいという気持ちがありますし、まだ子供がこれから高校であったり大学であったり、経済的に収入を得なければならない世代です。

そんな中で、まったく職を変えて老人ホームの配膳のお仕事をして楽しく働いている方もおられました。また、退職せずに部署を変えてできることをやってもらっている場合もありました。部下だった人が上司になり、様子を見ながら働いてもらっていました。

どちらの方も、認知症になったからと言って、まったく何もできなくなるのではなく、記憶が定かではなかったり、ミスをすることもあるけれど、自分ができることで働き続けたいと言われていました。お二人ともカラダを動かす仕事になりましたが、自分の尊厳を守り、自信をもって楽しく働いておられ、会社に感謝していると言われていました。

この2つの会社は、お互いを補って成り立っていると思います。そして見守りながら働いてもらうという、人を大切にする会社だと思います。会社だけではなく、人と人との関係に於いても、お互いを補い合うことで成り立っていくと思います。自分のハンディを補ってくれる人を大切にしながら、誰かのハンディを補える自分になる。お互いに助け合い分かち合う。こういう関係が増えれば、人生豊かになれると思います。

人と比べることなく、自分がなれる最高の自分を目指して使命を燃やしている方々もいます。他人のようになるのを目指すのではなく、自分がなれる自分を目指す。それが自分を生きるということだと思います。

友達でも恋人でも夫婦でも、お互いを補い合える関係は素敵だと思います。違いがあるからそこをお互いに補えば、自分たちの世界が拡がり、より豊かな人生が送れると思います。自分と全く同じ人はいません。よって、違いがあるから面白いし、違いを補い合えることが出来るのです。

ある人が書かれていました。「ハンディがあるから不幸なのではありません。ハンディを補い合える関係がないことが不幸なのです」と。全くその通りだと思います。最近は車椅子バスケットが流行っています。健常者も車椅子に乗って一緒にバスケットをするのです。以前はハンディのある人と健常者はスポーツは一緒にできないと、誰が決めたか知りませんがそう思われていました。しかし、答えは簡単です。健常者が車椅子に乗るだけで一緒にできるのです。しかも一緒にやった健常者の人は、こんなに激しいとは思わなかった。と自分たちのバスケットボールよりも激しいものだと、初めて知ったようです。

人は完璧な人は誰一人おりません。だれもが何かしらのハンディや欠点を持っています。その大小はあったとしても、お互いを補い合う関係を持つことが出来る人がいるかどうか。そちらの方が大切になってくると思います。

じゃ、また明日!

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