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小さい頃は「分かち合う」というと、食べ物でもなんでも半分にして相手に渡すというイメージでした。うちの親に限らず、どこの親でも「半分こしなさいよ!」と、言って与えていました。

それが大人になると、「知識を分かち合い」「想いを分かち合い」「経験を分かち合い」「夢を分かち合い」「希望を分かち合う」というように変わってきました。こうした「分かち合い」は人間関係を深め、お互いに成長していく源になるものだと思います。

私がリスペクトする方たちは、それぞれが自立した分ちあいです。片方がおんぶにだっこの依存では分かち合いにはならないようです。どちらもが自立し、違いは違いで認め合い、ともに手を取り合えるところは手を取り合う。そういう関係だからこそ、分かち合えるのだと思います。

今までの自分だけの世界に、自分が知らなかった世界を相手が教えてくれる。それによりお互いの世界が拡がっていく。だからこそ、手を取り合い、助け合っていくことが出来るのだと思います。

手を取り合うことが出来ない時というのは、相手にしてもらうことを考えます。そして相手が自分の望むようにしてくれないと、自分からは手を差し伸べようとはしません。こうなると依存状態で疲れが溜まるばかりです。よく聞くのが「自分がして欲しいことを相手にしてあげる」というのがありますが、自分が望む前に相手にしてあげれば、相手も同じようにしてくれる可能性があると思います。

人間関係は相手に望むのではなく、相手に期待するのでもなく、まずは自分が自立して自分に責任を持つこと。その上で、お互いの特性を活かして分かち合う。これが出来れば良好なパートナーシップが築かれることと思います。

自分が自立すると言うことは、主体的に生きるということで、自分で考え、自分で決断決めて、自分の意志で動くということです。そしてその結果がどうであろうとも、自分が責任を持つということです。自分が責任を持つということは自分が主体的に行動できるので、相手に気兼ねせず、思うことを主張すればいいと思います。お互いが気兼ねなく自己主張できる関係は、お互いを信じていなければできないと思うので、それなりに成熟した関係だと思います。

もちろん良いことばかりではないと思います。時にはそれぞれが失敗することもあるかも知れません。そんな時も失敗を認め合いながら、その失敗さえもプラスに変えて行く。そんな環境も助け合って創っていけるのだと思います。

人間関係が成熟するということは、自分が居る世界がどんどん広がっていくような気がします。螺旋階段を上るように、昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分。一歩一歩進むごとに、人を許せるようになり、憎しみや恨みが消えていく。助け合って分かち合うことによる効果が、自分の世界を拡げてくれるような気がします。何を見て、何を感じるか。自分の可能性も拡げていきたいものです。

じゃ、また明日!

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jibunoikiru@gmail.com

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