私たちは、日々の生活の中や仕事の中でも、嫌な気持ちを引きずったりしています。あるいは、昔の恨みから解放されていなかったりもします。もう過ぎ去ったことなのにいつまでもその時のことが忘れられず、カラダは現在なのに、心は過去に置き去りにしてしまったままなのです。
人はカラダと心が一致したときにその人本来のパワーを発揮することができると思います。にも拘わらず、ほとんどの人はアンバランスになっており、本来のパワーを発揮できていないと思います。なぜなら過去にこだわっていたり、まだ見ぬ未来にこだわっていたりで、心ここにあらずの状態です。
そういう時は、自分が今、どこにいるのかわからなくなっている時だと思います。意識が過去にとらわれていつまでも過去のことを思っていたり、確信のない未来を思い悩んでみたり。それらは自分の中で十分に過去と決着がついていない部分だと思います。その時の過去の戸締りができていなく、ドアが半開きだからすぐに過去の出来事に引き戻されるのだと思います。
過去はどうあがいても変えることはできません。できるのは自分のとらえ方です。変えられない過去は過去としてすべて受け入れるしかないと思います。そのうえで、今の自分はその時の過去をどう解釈するかということです。
その時は横からしか見ることができなかった出来事も、上から見ればまた違ったものにみえる。同じものなのに横から見るのと上から見るのとでは全く違うこともあります。例えば四角推なども横から見れば三角の面です。しかし上から見れば底の四角にしか見えません。三角と四角、どちらも事実です。
過去は三角しかありえないと思っていたものも、時がたって視点を変えれば四角に見える。それも事実だと認めて受け入れることによって、四角推というのがあらたに認識されるのです。そしてここで視点を変えれば、同じものでも違って見えるということを学ぶことができるのです。
人生には良い出来事、悪い出来事いろいろあります。そんな中で、良い出来事は良いとして、そのまま受け入ればよいし、悪い出来事はそのまま受け入れて、その上で視点を変えて見直してみると、すべて自分が見落としていた視点に気付く可能性があります。
よって、過去の嫌な記憶にしろ、過去の恨みつらみにしろ、自分の視点を変えるということで自分が見落としていた見え方を発見することが出来ると思います。そしてそういう時、すべてを自分の糧に変えてきた自分に気付くと思います。そしてそんな時です。今、ここにいる自分に気付けるときは。
じゃ、また明日!