社会人になって一番しんどいことは人間関係です。今まで私の知る限りでは「仕事自体はしんどくないけれど、それに関わる人間関係がしんどい」と全員と言ってよいほど、皆さん言われます。
人間関係でしんどくなるのは、自分と意見が違っていたり、自分が描いていたその人の人物像と違っていたり、強いては生活習慣や価値観が違っていたりです。しかし、それぞれ育った環境も違うし、育てられ方も違うし、勿論価値観も違います。それを前提にしておかないと、自分側からしか見えなくなります。
それらを解消するには、相手のことを深く知る必要があると思います。そして、知るために素直に聞きたいことが聞けるかどうかも、すでにその時点での人間関係だと思います。これを聞けば嫌がるかも知れない、こういえば気分を害するかもしれない、と思う事があったとしても、そこを避けたままで話をしても本当の話は出来ません。違った情報のままでは最後にはすれ違ってしまいます。
相手を理解しようと思えば、たとえ嫌われても情報不足を解消する必要があると思います。その時点で拒否されれば、話し合う土俵が違うと言う事なので、深追いする必要は無いと思います。人は自分が目にした場面でしか判断できません。目の前で見た画像で憶測を加えて判断します。しかし、場面が変われば結果も変わります。
例えば、野球でも何でも九回の表で大差で勝っていたから、今日の試合はもう勝ったも同然と思いながらおトイレに行って、戻ってくると逆点されて負けているとか。そんな時、結果を見ずにおトイレからそのままベットに行ってしまえば、自分の知っている結果と実際の結果とが違ってきます。よって、最期まで自分の目で確かめると云うことが大切になって来るのです。
例えば、食事に何回か誘ってもいつも参加しない人がいた場合、「あの人、いつも来ないけどケチ臭いね」と、仲間内で言ってたとします。本当の所は食物アレルギーで参加しても、食べれないどころか、アレルギー食材が入っているのを知らずに食べてしまったら、救急車を呼ぶ破目になります。だから、皆に迷惑を掛けないように断る場合もあります。そんな時、誰か一人が「いつも来ないけど、どうして?」と聞いて初めて食物アレルギーを知るのです。そして知った瞬間、「ケチ臭い」イメージが吹っ飛び、「食べたいものが食べられないのだ」と、彼女側の気持ちを察することが出来るのです。
よって相手を理解しようと思えば、相手の情報を知る必要があると思います。そして事実を知れば、より一層相手を理解することが出来ると思いますし、誤った判断は避けられると思います。自分が本当に話したいことなら、自分が本当の気持ちを伝えないなら、やはり情報不足は解消する必要があると思います。
そこまで聞ける相手なら、ストレスフリーで話し合えると思います。職場内でも、友達どうしでも、家庭内でも、相手への情報不足を解消していけば、人間関係も楽になるし、もっと深い付き合いができるのではないでしょうか。
じゃ、また明日!