AIが発達してくると、人間の仕事を奪われるとか、失業するとか心配する声が聞こえてきます。確かに事務的な仕事や作業的な仕事はAIの方が良い部分もあると思います。しかし、それは「AIに奪われる」のではなく「AIにやって貰う」と云う事だと思います。
大昔はすべて人間がやっていたと思います。農業や林業、漁業にしても。しかし、機械が発達してきて人間が重労働でやっていた部分を機会がしてくれるようになりました。そうすると人間は重労働から少し解放され、より良くするにはどうしたらよいか考える時間が出来ました。考えて、またより良い機会を作りました。そこで機械がしてくれる分、時間が出来ると、もっとよいものが出来ないかと考えました。それの繰り返しが現在に至っていると思います。
それの最先端が現在ではAIになったのだと思います。よって、言われた事を間違いなくこなしていくのに精一杯だった仕事を、代わりにAIがしてくれるので人間は楽になるなずです。パソコンの無かった時の事務仕事はすべて書類は手書きでした。外部に出すには原稿を書いて印刷屋さんに頼んでいました。それが、今は印刷屋さんに頼まなくても、自分がパソコンで原稿を書けば即、プリントアウトできるのです。
その空いた時間は何に使うかというと、もっと効率よく仕事が出来ないかとか、新しいものを創れないかとか考える時間に使われたと思います。1人一人がもっとこうすれば出来るのではないか。こんなことをやりたいと、自分を発揮する時間が出来たのです。
販売にしても、段々とオンラインで買い物をするようになり、リアル店舗に行かなくなりました。それでは販売員はいらなくなるのかと言えばそうではなく、逆に一人1人がSNSを通じて店長になれるのだと思います。自分の売りたいものを、画面を通じてその良さを伝えて売って行くのです。
かなり以前に韓国かどこかの国で一般の人が画面を通じて商品紹介をして販売していました。リアルで視聴者と話しながら説明しているのです。商品は携帯で撮っているので、視聴者が「その服の裏側を見せて下さい」と言えば即、その服の裏側を撮影して見せるという、リアル店舗に近い感じでした。よって、どの人も自分のセンスで好きなものを扱うことが出来るのです。そして、販売の仕方も喋り方もその人自身の個性を出して紹介していました。
こうなると、AIに仕事を取られたのではなく、AIを使って誰でもが一人店長として自分の個性を発揮できるのです。しかも、今までの店舗なら、足を運んで下さるお客様のみが対象だったのが、SNSを見て下さる人全員が対象になります。そうなると、すべて自分でしなければならないけれど、自分の個性で売って行けるので、楽しいし、勤めていた時よりはかなりの収入UPになると思います。
介護の分野でも、AIロボットにしてもらう部分もあるので、その時間の空いた分、一人1人を細かくお世話できるようになったというのをTVで見たことがあります。事務的な仕事、販売的な仕事、作業的な仕事、いずれにしても、AIに仕事を取られるのではなく、時間のかかっていた仕事、重労働の仕事、危険な仕事など、人間を助けて貰うために人間がAIを作って行っているのだと思います。よって、AIに仕事を取られるのではなく、人間に時間を作ってくれるのがAIで、その時間を仕事に於いて何に使うかが人間に問われているのだと思います。
よって、人間はもっと頭を使って、自分で自分の能力を引き出し、皆が本当の意味で生活しやすい社会にしていくことが課題だと思います。人間社会では「人こそすべて」だと思います。
じゃ、また明日!