資産と言えばお金やモノですが、それらは一瞬にして消えることもあります。
例えば、何で集めたお金かわからないけれど「自分のクローゼットには11億円入っています」と言ってみたところで、それが人を騙して集めたお金や、お年寄りの家を狙って盗んだお金であるなら、捕まれば一瞬にして消え去ります。ましてやお金のみならず、その人に対する信用も一瞬にして崩れ去ります。SNSの世界では、検索すれば今、何処に逃げているかも示されます。たとえそれが海外であったとしても。
今まで人を教えたり、カウンセラーの仕事をしていたとしても、一瞬にして信用を無くします。そしてその人が自分の師匠だと尊敬してやまないその師匠もグルだったのかと疑われてしまいます。これからの時代は、お金やモノといった目に見える資産はあまり信用されなくなるのではないかと思います。
それに対して、目に見えない信用や繋がりと言ったものが、資産として価値を生んでくるのではないかと思います。それらは目に見えないからこそ、大きな力で結ばれているのです。何か災害に遭って無一文になった時、今までどれだけお金があったとしても、お金繋がりの人が手を差し伸べてくれるかと言うと、そうではありません。お金の切れ目が縁の切れ目と昔から言われているように、お金が無くなれば不思議なくらい、今まで周りにいた人がサーッといなくなるというのは、よく聞く話です。
そんな時、手を差し伸べてくれるのが信頼で繋がっている人です。信頼関係は一旦結ばれるとその絆は深く、ちょっとやそっとのことでは離れません。ましてや相手が困っている時など知らん顔など出来るはずもなく、何とかして力になろうとします。
信頼は日頃からの言葉の1つ1つや行動から積み上がって行くものだと思います。お金のように増えれば増えるほど執着が増えるものでもなく、逆に自分自身を豊にしてくれます。自分自身が豊かになれば余裕が出来て、相手を受け入れることもできます。相手を許すこともできます。そしてそれらがまた、目に見えない資産を積み上げることになるのです。
お金と云う目に見える資産か、信頼と云う目に見えない資産か。どちらが本当に困った時手を差し伸べてくれるのか。それを考えた時、これからの自分の資産の増やし方が変わってくると思います。
自分の人生を豊かに暮らすには、ご縁や信頼を大切にして、1つ1つを積み上げて行くことが豊になる道だと思います。
じゃ、また明日!