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この世で命あるものの中に、人間にしか出来ないものは何なのか? そう問われた時、ふと考え込んでしまいます。しかし、よくよく考えてみると、「夢を実現できる」のが人間だけではないかなと思います。小さい時、或いはいつの頃からか、人は夢を描き、その夢を現実のものとする力が自分達の中には備わっているのではないかと思います。

小さい頃に何かに感動したり、何かショックな事を見てそれを助けたいと思ったり。例えばナイチンゲールなら怪我をしている人を助けたいと思ったり、マザーテレサは貧しい人にパンとミルクを与えたり、「何とかしたい」「助けてあげたい」という気持ちが、人生の志事となって行きました。

「人間の歴史は夢や願いを実現しようとしてきた歩みでもあった」と言われるのも、多くの人達が実現したことによって証明してくれているのだと思います。人は誰しも生まれた時から、心の奥の魂に刻まれた設計図を持って生まれてくるのだと思います。それを人々は忘れてしまい、何かに感動したり、ショックを受けた時にその魂に刻まれた設計図を思い出すのだと思います。

時間を掛けて、何かの拍子に思い出す。その設計図に近づくことによって段々思い出して実現化しようと認識されるのではないかと思います。よって、魂に刻まれたものは自分の心の奥底にしかありません。いくら外を探しても見つけることは出来ません。他の人をみつめていても、自分の設計図は見つかりません。結局は自分自身を見つめて、自分自身に向き合う事でしか、その設計図は手に入れることが出来ないのです。

それにはある程度の時間が掛かると思います。いくら時間が掛かったとしても、自分の魂に刻まれた設計図を見つけることが大切なのであって、それを見つけた時から実現化が始まるのです。自分にしかない可能性や個性、一生かけて果たしたい人生の志事を見つけだして、その夢を果たしていくのです。

その志事は、時間だけでは見つかりません。設計図が表に現れる為には「つながり」というものも必要です。例えば植物や木が大きくなるためには、光や水や養分が必要なように、自分が育つためにはそれらと繋がり、吸収していかないと大きくなれません。

人間も同じで、心を大きくするためには、家族や友達や様々な人びとや出来事とつながって行かなければ、自分1人では大きくなれないのです。成長する為の時間と、成長する為の「つながり」という養分が必要なのです。それらは、一生懸命成し遂げようとする心や、人を思いやる心、人につくす心、それらが繋がりによって育まれるのだと思います。

そうして育まれた心は、いつしか1つになって自分の魂に刻まれた設計図を実現していく力になって行くのだと思います。よって、自分の夢を見つけ、自分の志事に全力を尽くしている人は、同じように夢を見つけ全力で尽くそうとしている人と共感できるのです。付け焼刃や怠け心のある人、人のことを想いやれない人とは共感することが出来ないのです。

「人間にしか出来ないこと」。それは、自分の魂に刻まれた夢の設計図を見つけ、その設計図に従って現実化していくことだと思います。誰もが持っている自分の設計図を如何に見つけて現実化するか。それが、自分が生まれて来た意味でもあると思います。より良い設計図の現実化のためには、共感できる人と繋がり、時間を掛けてじっくりと自分を育みながら現実化していく。それが自分のしあわせな時間の過ごし方だと思います。

じゃ、また明日!

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