近年、離職問題がよく言われます。何回も面接をして最終面接まで行って意思確認をしているのに、3カ月で辞めてしまったりします。その為、労働時間を短くしたり、お給料を上げたり、福利厚生を充実させたりとしていますが、それでも離職してしまいます。
それは、新入社員が会社のことをよく調べずに入ったのが悪いのか、条件だけで入ったのが悪いのか、色々理由はあると思いますが、それだけではないような気もします。もしかしたら、新入社員の求めるレベルの方が高い時があるのかも知れません。
例えば教育制度に期待して自己成長を望んでいた場合、その会社の教育制度があまり成長感を感じられないものであれば、友達の入った会社の方が教育制度が充実していて羨ましくなったりするかも知れません。また、共に働く仲間や人間関係が良くて、楽しく働く雰囲気が感じられないことに失望するかも知れません。或いは、納得感のない報酬で、役割に見合った報酬でない先輩を見て失望しているのかも知れません。
仕事に対してやり甲斐を求めている人は、数字だけを追いかけたり、教育もされずに結果だけを求められたり、ただただ疲弊するだけの職場からは、あっさりと辞めてしまう傾向があるかも知れません。そうなると、給料を上げても、労働時間を短くしても、社員を成長させてくれる会社に行くのかもしれません。
昔は労働条件の良い大企業が人気でしたが、今の若者はそうでは無いような気がします。会社の価値観や人間関係などの職場環境も重視しているのではないかと思います。なぜなら、人間関係が一番ストレスを感じるのを知っているからです。親の疲弊している姿も見ているからです。よって、昔よりは職場環境を重視しているのかも知れません。
それと同時に大切なのが、自分だけが正しいのではなく、自分が正しいと思えば、相手も自分が正しいと思っているので、自分の意見が正しと思うのであれば、相手の意見も理解しようとする姿勢が必要だと思います。そして「お互いの理解と共感」でチームワークを作って行く必要があると思います。
学生に人気のある企業は、人間関係や教育を含めて会社がそのあたりをよく考えて運営している所のようです。そこで働いている社員や先輩を見て、ここで働きたいと思う人が集まっているので、離職率はほぼゼロのようです。数字だけでの運営はもはや通じなくなっているのかも知れません。
こういう社員を大切にし成長させる企業がどんどん増えれば、離職率も少なくなっていくのではないかと思います。
じゃ、また明日!