一般的には「老いては子に従え」だと思いますが、私が好きな若宮正子さんは、
「老いてはAIに従え」と言われています。
81歳でiPhone用ゲームアプリ「hinadan」を開発されて、現在は89歳。
今なお、国内外で活躍されています。
昔は退職後は第二の人生と言われていましたが、人生100年時代の今では、
第三の人生があるように思います。
若宮さんが運営に携わるシニア向けの交流サイト「メロウ倶楽部」は、
車いすから降りられない人や、寝たきりの生活を送っておられる方も
ネットを通じた交流を楽しんで、精神的に豊かな日々を過ごされているとか。
確かに、足腰が悪くなって歩けなくなると、家からでなくなるのでお友達も
いなくなります。
しかし、ネットだと、そういうのは関係なく、ネットでお話ができるので、
幾つになってもお友達ができるし、リアルでのシニアグループでの交流と
同じように自分の好きなグループに参加できます。
よって、幾つになっても病気になっても、
自分自身をバージョンアップすることが出来るのです。
古い価値観や生き方をバージョンアップできるという事は、
人生、最後の最後まで楽しむことができると思います。
若宮さんの考え方はいつも若く、自分が当時のアプリ開発でやった程度のことは
もう、今はAIがやってくれる。
AIが出来ることはAIに任せて、私たちは人間にしか出来ない体験や新しい発想など
「人間力」に磨きをかけて行くことが大切だと思う。と、言われています。
それが、「老いては子に従え」よりも「老いてはAIを従え」よ!
になって来るのだと思います。
これが90歳手前の方の生き方、考え方です。
遊び心でもって人生を楽しんでいるようです。
「病気になっても、寝たきりの生活になっても、
その人の人生が終わってしまうわけじゃない」
と言い切るのも、ネットでの交流の意味を知っているからだと思います。
若宮さんの人生には「歳を取ってから新しいことにチャレンジする勇気」の
大切さが潜んでいるような気がします。
そして「想いのままに生きる」大切さも伝えておられます。
「まずはやってみることが大事。やってみて、失敗したとしても、
その経験は財産となり、やってみてダメだったり楽しくなかったりしたら、
辞めれば良いだけ。大それた勇気なんて必要ないのです」と。
若宮さんは即実行タイプの方のようなので、
「目標のようなものは特にありません。何事も真面目になりすぎずに、
面白がって今を楽しむことが、充実した人生を送る秘訣だ」と言われています。
私も幾つになってもこういう意識で生きていたいなと思った次第です。
じゃ、また明日!