昨日「コミュニティーナース」という言葉を始めて知りました。
偶然にも、TVでインタビューしていたのを見て、これからの社会には
必要だろうなと思っていたら、今朝、地元新聞でも取り上げていました。
TVと新聞では場所も人も全然違うのに、同じような事をしていて、
やはり必要だから広がっていっているのだろうなと思いました。
コミュニティーナース(コミナス)とは、病気の兆しを察知して医療機関に
つなげる「まちの保健室」のような役割を担い、阪神間ではカフェやおにぎり店で
実践の輪が広がっているようです。
TVの方も、おにぎり屋で買いに来られたりお店で食べられる方に出来るだけ話しかけ、体調を気遣っておられました。
お客さんは「お医者さんにも通っているけれど、診察は5分以内。何も聞けないし、
話せない。でも、このおにぎり屋さんは話を聴いてくれるし、アドバイスもくれるので非常に助かっている」
とのことでした。
新聞記事の「コミナス」も、26歳の時に父親にがんが見つかり数カ月後に急逝したのをきっかけに看護師と保健師の資格を取り、病院で勤務する一方、地域に出て住民と
会話をしたり健康相談を受けたりする場を作られました。
活動は次第に賛同を得られ、コミナスの育成、普及のために「コミュニティーナースカンパニー(現・CNC)」を設立。これまでに1200人以上が養成講座を受け、飲食店や公民館、駅、ガソリンスタンドなどさまざまな場所で活動しているとか。
「コミナスは職業や資格ではなく、看護の『あり方』を伝えている所。
100人いれば100通りの活動があり得る」と説明されています。
活動が広がる中、今年2月、JR西日本の子会社「JR西日本あいウィル」の社員が、
「地域の人達と深くつながるきっかけになれば」とスタッフのうち社員3人が
養成講座を受けました。
JR甲子園口駅前にあるおにぎり店「キナリヤ」では、店内の食事スペースには
血圧計を備えており、お年寄りらが定期的に測りにこられているとか。
今年4月には孤独・孤立の問題を「社会全体の課題」と位置付ける
「孤独・孤立対策推進法」が施行されたようです。
単身世帯や高齢者に対し、地域での繋がりを提供する「社会的処方」と呼ばれる
考え方が注目を集めているという事です。
この「コミナス」は高齢化社会にとっては、これから広まって行くと思います。
孤独死は他人ごとではなく、私の近所でも耳にします。
そして、独り暮らしの方がどんどん増えて行っています。
自分で出掛けられる人は、こういう所でおにぎりを買って食べながら話をするのが
一番の処方箋だと思います。
お客さんのおにぎりの買い方、例えば2個が1個に減るとか、店内での食べ方を
見ながらカラダの調子などを聞いて行くので、お客さんの方も聞いてくれるから
話しやすいという事で安心できると思います。
おにぎり屋さんに限らず、地域の人達と繋がりのある仕事をしている人や
お店の人は、今後このような養成講座を受ければ、もっともっと地域の人と
コミュニケーションが取れ、町全体が話しかけやすい雰囲気になると思います。
おにぎり屋さんの二階では、キッズスペースや授乳室を設け、イベントスペースとしても解放しているようです。
別の所では子ども食堂も開いているとか。
そこでは若いお母さん方のコミュニティーにもなり、閉鎖されつつある社会が
このような活動により、地域の中で繋がりができるという、住みやすい地域になると
思います。
売るだけ買うだけの場から、つながりのある誰とでも話せるコミュニケーションの
場になるので、すてきな取り組みだと思います。
じゃ、また明日!