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2024年3月まで広島県教育長をされていた平川理恵さん。

リクルート社員、横浜市の公立中学校で民間人校長、と教育長としては

異色の経歴を歩まれました。

教育長になられてからも色々な改革をして、この方の創ろうとしている学校は

本来の教育の場だなと思っていました。

個々人の個性をもっと引き出す教育を考えていて「みんなと一緒」という考え方に

疑問を持たれています。

今までの方と違うのは、現場を大事にして、現場を確認されるので、

肌で感じて動くという生きた教育がわかるのだと思います。

一般的な教育委員会のように、机上の空論で処理をせず、現場を確認して

現場に応じた問題解決をするところが、本来の教育委員会の在り方を

示されているなと思っていました。

現場の問題点を察知し、それを表面的な解決ではなく、根本的に解決しようと

あちこちに飛び回っておられました。

カリキュラムやカルチャー、そしてシステムを変えると云う事をいつも考え続け、

必要ならば、新たな部署、新たなセンターを立ち上げて、根本的に解決しようと

されていました。

これはやはり民間出身、リクルート出身だから、この発想が出来たのだと思います。

最初からお役所の中で育っていれば、この改革は出来なかったと思います。

役所という風土が意識ある人を意識ない人に変えて行くのだと思います。

だったら逆に言えば、役所の方々は、何年かすれば民間に何年か出向して、

民間の感覚を学べば、もう少し現実に沿った教育を考えられるのではないかと思います。

平川さん自身、広島の先生方も教育委員会の人達も、大多数は学びの変革といって

変わろうとしていた、と。

しかし、

みんなが見ている所が一致していなかった。

と云う事です。

見ている所が違えば、当然描くものも違い、そこに行き着くためには

何をすればよいかというのも違ってきます。

先ずは見ている所を一致さすのが、非常に大切だと思います。

東大に入るのを目的にした教育なのか、

自分で考え、自分で判断・行動できる人間になるのを目的とした教育なのか。

同じ教育でも全然違ってきます。

平川さんは現場を見て未来の姿を見て、探求の授業を作られたのだと思います。

私自身、これからの教育は探求の授業が必要で知識ばかりを詰め込んでも、

問題を発見したり、解決したりは出来ないと思います。

それに加えて人間教育も必要だと思います。

それは仲間と何かを協力してやる、とか、自分の限界に挑戦するとか。

そういう体験をして感じたことがその子の気付きとなり、人間としての成長に

繋がって行くのだと思います。

それがこれから必要とされる、体験型学習だと思います。

これは子ども達だけではなく、今までの詰め込み式の教育を受けて来た大人にも

必要な学習だと思います。

平川さんには、自由に意見を言いにくい「組織風土」の問題がある、と

指摘もされていますが、3月末の送別会には教育関係者に限ると云う事で、

現場の先生方や教育委員会の方々が250人集まったとか。

自由に意見を言いにくいと指摘された中での250人の参加です。

見ている所を一致させるという事は、必要不可欠で良い教育に繋がると思います。

折角改革していった路線をそのまま引き継いで欲しいと思います。

じゃ、また明日!

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jibunoikiru@gmail.com

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