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「主体性を持ちなさい」とか「主体的に動いて」とか言われますが、
その「主体性」とは何かと云うと、結局は「自分が何をしたいか?」
と云う事になるのだと思います。
仕事に於いても、自分の人生においても。
仕事は指示待ちになってしまいがちですが、それでは何時まで経っても
面白くないと思います。
「本当にしたい事は何か」
「何の制約も無かったら、何がしたい?」
というのが、主体性に繋がる問いだと思います。
人には「願望に向かって生きる」タイプと
「責任感で頑張る」タイプとあるようです。
「願望に向かって生きる」タイプの人は、すでに自分の中に願望があるので、
それに向かって進むと思います。
しかし願望が無いタイプの人は、願望を探せと言われても、
なかなか見つけることが出来ません。
そこを詰められると、余計にわからなくなってきます。
そんな時「与えられた役割をきっちりやる自分」「責任を果たしている自分」に、
価値を見出して頑張るタイプの人もいます。
よって、そういう人には願望を追求するのではなく「どういう自分でありたいのか?」
という、自然体で考えた時にどう思うかを聞いてあげれば、本人も引き出せやすい
のではないかと思います。
もしかしたら私もこちらのタイプかも知れないなと思いました。
「どういう自分でありたいか」を聞かれた方が、答えが出やすかったのです。
そして、どういう自分でありたいかが自分の中から出てくると、
では、そういう自分になる為には、今、自分が出来ることは何がある?
と、自由回答で答えが出やすいのです。
どういう所にやり甲斐、働き甲斐があるのかを聞かれると、
少しづつイメージが絞られてくるように思います。
考えるということが無かった私など、山登りの例でよく解りました。
「自分でこの山を登りたいかどうか」
主体性のある人は登りたいと思ったら、自分で登山計画を立て、荷物の準備をして
さっさと山に向かうと思うのです。
しかし、まだ何がしたいかわからない人はどうしてよいかわからない。
登りたいと思ったら、「自分で登山計画をたてる」ことをしないと、
他の人が作った登山計画だと、大けがをしたり危険な目に合うかも知れません。
なぜなら、その人がベテランさんだったら自分の出来る力を知っているから、
もっと高い所を目指そうとします。
そんなベテランさんの計画を自分も真似をすれば、危険が伴います。
よって、自分のペースで自分が登れる計画を立てないと、その山を登ることが
出来ません。
そうやって登山準備をする中で、考えると云う事も必要になって来るし、
考えられるようになると、自分で考え、自分で行動するので、
自ら行動した事には、責任を取ると云う事もわかってくるのだと思います。
指示待ち人間は、指示されたことにある意味慣れ切ってしまうので、
ずっと指示待ち人間を続けることになり、将来性が無いとみなされることが
あるようです。
じゃ、また明日!