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拘置所卒業者の人で現在建設会社で頑張っている人のインタビュー記事を読みました。
今の会社のお陰で、今の上司のお陰で楽しく働いているようです。
20代の彼の何気ない言葉にふと目が止まりました。
「何がいいことで、何がわるいことかを教えてくれた先輩がいるから、
くじけそうになったことは無い」と。
どういう事情で、どういう環境で育ってきたのかわかりませんが、
人は子育ての中で、してもいいこと・してはいけないことを学んでいくと思います。
しかし、その大切な時期に良い環境に恵まれなかったら、
何がいいことで何が悪いことなのかがわからずに大きくなっていくと思います。
そして、小さいなりにも目に見えている現象で、ああすれば良いのだと自分で思って
学んでしまうのです。
例えそれがあまりいいことでなくても、その時の自分にとっていいことに見えたら、
それがお手本になってしまうのです。
そう思えば人を育てる、人が育つと云う事は非常に大切な事だと思います。
彼は会社に入って、初めて何がいいことで何が悪いことかを先輩から教わり、
その自覚のもと、変わって行けたのだと思います。
少年院や刑務所でも学んでいます。
少年院では、畑仕事を通じて、自分1人では出来なくて、
チームでないと仕事にならないから、そこでは協調性を学んだと言います。
また拘置所では「自分で何とかしなければ」という責任感を養えたと思う、と。
彼にとっては、少年院や刑務所は「もうしない覚悟」「戻ってこない覚悟」が
出来たので、逆に捕まって良かったとか。
そう思うと「誰と出逢うか」というのが重要で、出逢った人によって、
その人の人生が左右されてしまうのです。
少年院や拘置所を出ても、再犯を繰り返す人もいます。
しかし、そういう人も出逢う人によって、或いは出てからの環境によって、
再犯を繰り返さない可能性も十分にあると思います。
彼の上司は、厳しさの中に優しさがあって「自分を信じてくれる人」と言っています。
人は信じてもらえることで、その人に応えようとします。
信じてもらえることで、生きる勇気が湧き、
信じてもらえることで、前向きな気持ちに自分を奮い立たせることが出来ます。
そう思えば、社会や会社は更生の場に成り得る所であると思います。
そして可能性のある人材を磨き、輩出していく場であって欲しいと願います。
今、タイミングよくインスタグラムで流れてきました。
「人は いつからでも
どこからでも
変われる」 加藤秀視
じゃ、また明日!