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昨日TVでゴリラの背中に学ぶリーダー像を紹介していました。
一般的にはゴリラのドラミングという胸叩きは、
相手を威嚇するか攻撃する合図だと思っていました。
しかし本当はそうではなく、音を出すことによって自分の存在を相手に知らせ、
両者がメンツを持って「引き分ける提案」をし、争いを未然に防いでいるとか。
それによって群れを守ることができるようです。
その時、耳に残ったのが「サルはボス」で「ゴリラはリーダ」だと云うことです。
調べてみると、サルは「地位」にアイデンティティを持ち、
ゴリラは「自分の役割」にアイデンティティを持つ。
言われてみれば、サルはボス争いをして自分の地位を脅かすものは徹底的に排除します。
ボスが制圧する社会は専制主義で、力ずくでの支配です。
片やゴリラは背中を見せて仲間やメスや子どもを引っ張っていきます。
シルバーバックと呼ばれる背中の白い毛を見ながら、皆は安心してついて行くのです。
リーダーは背中を見せて決して振り向かない。
それは「見ていないけど、ちゃんとわかっているよ」ということで、
背中は威厳を示すと同時に許容力も示している。
「何かあったら全責任を負うよ」と。
これらは仲間からの共感を得ます。
強いだけのリーダーでは仲間は共感することは出来ません。
カリスマ的な強いリーダーが率いる一枚岩の硬直した組織は、
変化に対応できないようです。
柔軟性と多様性こそが持続可能な組織の条件となり、その適応力と多様性の
ベースとなるのが、リーダと仲間同士の間で育まれる共感だと云うことです。
勿論ゴリラは言葉を話しません。
しかし、リーダーと仲間たちの間には共感に基づいた確かな信頼関係があります。
人間社会は言葉がありますが、社員はリーダーの「言葉」ではなく、
「態度」や「行動」に信頼を寄せるようです。
人は「言葉にならないもの」を相手と分かち合いたい、情報以外のもので
他人と結びつきたいと願うのです。
そして、その結びつきから共感が生まれるのです。
最近やたらと目につくのが「共感」という文字です。
私も共感は大切な事だと思います。
なぜなら、共感できない相手とは、いくら同じものを見ていても、
話がすれ違うばかりで疲れてしまいます。
冒頭のサルとゴリラの違いと同じように『お山の大将』の話をしても、
「ボス」の話をしている人と「リーダー」の話をしている人は、
いくら話をしても共感することは出来ません。
それならば「リーダー」に共感している人と、リーダーの話をするのが
お互い共感できるし、話を深めることができると思います。
今の日本もリーダー不足と言われて久しいですが、本当に日本を引っ張って行く
リーダーがトップに立ってほしいと思います。
ボスの時代はとっくの昔に終わっています。
国だけではなく、企業もグループもリーダーの時代になっています。
これからの日本は、どんどんリーダーが増えて行って欲しいです。
起業を考えている人にはお勧めです。
じゃ、また明日!